【移籍市場超速報】ミラン ガッリアーニ副会長、エンポリとの会談を否定も今夏の監督交代は既定路線

2015年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

エンポリのセリエA残留が確定した時点で話し合いを。

3月16日のフィオレンティーナ戦を逆転で落としたミランは11位に後退。シーズン終了後の監督交代は既定路線で、エンポリのサッリ監督がインザーギの後任の第一候補だ。 (C) Getty Images

 ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は3月16日午後、遠征先フィレンツェのホテルでマスコミの取材に答え、エンポリのファブリツィオ・コルシ会長とMFミルコ・ヴァルディフィオーリ、DFマリオ・ルイの獲得およびマウリツィオ・サッリ監督の招聘について話し合ったという報道を全面的に否定した。
 
 会談が行なわれなかったのは事実だが、それはスカイ・イタリアと当サイト(gianlucadimarzio.com)のスクープがマスコミを騒がせたことが理由。昨日お伝えした通り非公式の接触があったことは確認済みだ。
 
 エンポリはまずセリエA残留を確実にするのが最優先であり、残留が確定した時点で改めて話し合うことで両者は合意している。
 
 16日夜のフィオレンティーナ戦、ミランは先制しながら終盤に2点を失って逆転負け。しかし今回は1週間前とは異なり、今のところフィリッポ・インザーギ監督解任の気配はまったく伝わってこない。
 
 いずれにしても、オーナーのシルビオ・ベルルスコーニとガッリアーニ副会長は17日、改めて話し合って最終的な結論を下すと見られる。ただし、今シーズン終了後の監督交代はもはや既定路線。現時点での第一候補がサッリであることにも変わりはない。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
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 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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