「これまで黙ってきたけど…」構想外となったエジルがついに憤慨!? アルテタも本音を明かす「私は失敗した」

2020年10月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「とても深く失望している」

かつては絶対的司令塔として君臨したエジルだが、今やその姿は見る影もない。 (C) Getty Images

 ガナーズの10番が悲痛な想いを訴えた。メスト・エジルだ。

 今年3月7日のウェストハム戦(昨季のプレミアリーグ第29節)以来、出場機会がないまま、新シーズンを迎えたエジルは、ヨーロッパリーグとプレミアリーグの登録メンバーからも外され、来年2月に登録メンバーリストが更新されるまで公式戦でプレーできないことが決まった。

 事実上の戦力外とも言うべき措置を受けたエジルは、現地時間10月20日に自身のSNSで、「深く失望している」と思いの丈を打ち明けている。

「この難しいメッセージは僕が数年間にわたってプレーしてきたアーセナルのファンに向けて書いたものだ。僕はプレミアリーグのシーズンを戦うメンバーに登録されなかったことにとても深く失望している。

 2018年にクラブと新たな契約を結んだとき、僕は敬意と忠誠心を愛するアーセナルに誓ったけど、その見返りを受けられないことが僕を悲しませている。今の時代にロイヤリティーを見つけるのは困難ということだけがわかったんだ」

 クラブから裏切られたと言わんばかりの辛辣なメッセージを綴った元ドイツ代表MFは、「すぐにスカッドに戻れる機会があると思ってポジティブに取り組んできた。だから、今まで沈黙を貫いてきたんだ」と続けた。

「コロナウイルスによる中断前に、僕は新監督のミケル・アルテタの下での成長を楽しんでいて、パフォーマンスレベルも本当に良かった。でも、変化が起きて、僕は再びアーセナルでプレーできなくなった。これ以上何と言えばいいんだ? ロンドンは僕の家であり、このチームにはたくさんの友人がいて、このクラブのファンと強い結びつきがあると今でも感じている」
 
 この赤裸々なメッセージを受け、アルテタ監督も黙っているわけにはいかなかった。翌21日に行なわれた会見において、「私から言えることは、これはただフットボールの決定事項だということだ」と口にした。

「彼とのコミュニケーションレベルは非常に高く、我々はお互いに何を期待しているのか知っている。あの次元の選手は、すべてのことに大きな影響力を持っている。過去8年間もそうだし、今に始まったことではない。

 この8年でたくさんのことが起こった。だが、私は全選手からベストを引き出すという点で、メストに関しては失敗したと感じている。私はチームのために最高のメストを望んでいて、何度か私はそれに近づくことができたが、結果的にそうすることはできなかった。だから私は、彼をチームから外すという決断を下さなければならなかったんだ」

 愛していたクラブから三行半を突き付けられ、窮地に立たされたエジル。現行契約は来年6月までだが、このままノースロンドンにとどまり続けるのか――。32歳の決断が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】まさに魔術師! エジルがCLで魅せた華麗なる3人抜き弾はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事