「自分が上だと思うな」“規約違反”疑惑のC・ロナウドを、伊大臣が再び口撃!「無視するのであれば…」

2020年10月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

C・ロナウド本人は否定も「トリノ検察が調査中」と明かす

新型コロナウイルスに関するプロトコルに違反した可能性が浮上しているC・ロナウド。 (C)Getty Images

 10月20日のチャンピオンズ・リーグ開幕戦で、ユベントスはディナモ・キエフにアウェーで2-0と勝利した。だが、アルバロ・モラタの2得点で制した試合のピッチに、クリスチアーノ・ロナウドの姿はなかった。新型コロナウイルスのPCR検査で陽性が判明し、隔離中だからだ。

 代表ウィーク中にポルトガル代表での検査で陽性が判明したC・ロナウドだが、所属のユベントスにおける、イタリアの新型コロナウイルスに関するプロトコル(規約)に違反した疑いが浮上している。関係者に陽性者が出たのを受け、ユーベの選手たちがホテルで隔離中だったにもかかわらず、代表に合流すべくトリノを離れたからだ。

 このため、イタリアのスポーツ大臣であるヴィンチェンツォ・スパダフォーラは先日、C・ロナウドが代表に合流したことを批判した。

 非難された本人は規則違反はなかったと強調し、暗に大臣に反論した。だが、それに対してスパダフォーラ大臣は「サッカー選手として優れており、有名だからといって、ごう慢になり、当局を尊重せず、嘘をつくことは許されない」とコメントを発表している。(イタリア紙『Gazzetta dello Sport』より)
 
「むしろ、著名であればあるほど、話す前に考え、良い模範を示す責任を理解しなければいけない。この件について永遠に続けるつもりはない。ユベントスの一部選手がホテルを離れたことに関しては、特にトリノ保健局に対するクラブの通知に基づき、昨日の発言(違反)を確かなものとする」

 そして10月20日、スパダフォーラ大臣は再びユベントスのスターを非難した。

 プロトコルそのものの是非も議論される中、スパダフォーラは「プロトコルは機能している。だがそれを守らなければいけない。もっと厳しいプロトコルにすることもできる。だが、だれかが無視するのであれば…」と述べた。

「C・ロナウド? ある種のカンピオーネは自分たちがすべての上にあると感じている。彼は代表に行くときにプロトコルに違反した。これは事実だ。実際にトリノ検察が動き出している。こういった人たちは、規則遵守のメッセージを発するべきだ」

 スパダフォーラとC・ロナウドの舌戦は議論を呼んでいるが、果たして大臣とスーパースターの"バトル"はどのような結末を迎えるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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