「息子にリオネルとつけたのに…」メッシに“ハゲ”と罵られたボリビアコーチが心境を告白「侮辱を受けた」

2020年10月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あのハゲ野郎は誰だよ」と…

ボリビア戦での騒動が物議を醸しているメッシ。その振る舞いに相手コーチが見解を示した。 (C) Getty Images

 南米予選で起きた"騒動"が波紋を広げている。

 現地時間10月13日に行なわれたカタール・ワールドカップの南米予選第2節で、敵地でボリビアと対戦したアルゼンチンは2-1で勝利した。

 ほぼ富士山頂と同じ海抜3637メートルの高所でのプレーに苦しみ、24分に先制されたアルゼンチンだったが、ラウタロ・マルティネスとホアキン・コレアのゴールで逆転。"鬼門の地"で2005年3月の対戦以来となる勝利をあげたのである。

 問題となっているのは、試合後のひと悶着だ。ヒートアップした両軍が衝突したなかで、言わずと知れたアルゼンチンの至宝リオネル・メッシも激怒。ボリビアベンチに向かって「あのハゲ野郎は誰だよ」と罵ったのである。

 その後、複数メディアで、メッシが怒った原因がボリビアベンチからの汚い野次にあったと突き止め、両国の激しい衝突は大きな話題となった。

 そうしたなかで、スーパースターから「ハゲ」と罵られてしまったボリビアのフィジカルコーチであるアルゼンチン人のルーカス・ナバは、ウルグアイのラジオ局『Radio Colonia』で「サッカーの現場では起こり得ることだ」とコメントした。
 
「私は試合が終わった時、両チームの間で議論が起こっているのを見て、誰かの退場を避けるために割って入りたかっただけだ。誤解があったようだが、これはサッカーではよく起こり得ることだ。

 ただ、私はリオネル・メッシのプレーを見て育った男だと言いたい。彼は最高の選手で、とても尊敬しているから、息子の名前にも『リオネル』とつけたぐらいだ。彼が代表を引退すると表明した時、応援するための長いコメントを書いたこともあるよ」

 さらに「今回、起こった事件によって何か考えを変えることはない」と主張したナバだが、メッシとの騒動で誹謗中傷を受けたことを明かした。

「どんな仕事でも同じだ。短絡的なことは起こるし、時間とともに解決される。それだけだ。しかし、自分はメッシとの間で起こった事件によって、あらゆる侮辱や脅迫を受けたことは明かしたいと思う。自分の子どもたちも自分へ投げかけられる言葉を聞いている。だからとても傷ついているんだ」

 ゲーム中の流れからヒートアップして発生した"事件"は、残念ながら試合後も尾を引いてしまっているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】尋常でない表情でまさかの激高!周囲になだめられるメッシの様子はこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事