「岡崎から香川まで…日本人にはがっかり」サラゴサ対マラガを前に“ダブル・シンジ”を地元メディアが批判!「近年最大の失望のひとつだ」

2020年10月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「シンジという名前に触れると…」

昨夏にわずか1か月あまりでマラガを退団した岡崎(左)。香川はその1年後にサラゴサとの契約が解除に……。(C) Getty Images

 現地時間10月18日に行なわれるラ・リーガ第6節で、香川真司との契約を解除したサラゴサが、マラガと対戦する。

 この一戦を前に『El Desmarqu』のマラガ版は、「岡崎から香川へ…サラゴサも日本人にはがっかりさせられた」という記事を掲載した。

 マラガと言えば、昨夏に一度は岡崎が加入したクラブだ。だが、サラリーキャップ制度を導入しているラ・リーガから、既定の総年俸の上限を超えていたことで、選手の登録を制限する処分を受けてしまう。その結果、岡崎は公式戦に出場するための登録ができずに約1か月の時を過ごし、シーズン開幕後の9月2日に契約を解除することになったのだった。

 記事は、その前代未聞の騒動について、「シンジという名前に触れると、必然的に岡崎が何をし、何をしなかったのかを思い出す。マラガのファンが近年苦しんでいる最大の失望のひとつだ」と報じた。

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 そして、レスターでプレミア王者となった岡崎と時同じくしてスペインに降り立ち、興奮をもたらした香川も、「期待に応えられなかった1年間の後、偶然にも岡崎の大失敗と似たような形で、サラゴサとの契約が打ち切られた」と綴っている。本人は残留を望んでいたが、EU外選手の登録枠から漏れ、事実上の戦力外となったため、双方合意の上で契約解除という手段を選ばざるを得なくなってしまったのだ。

 期待に見合う活躍ができなかった香川はともかく、やむなくマラガを退団するはめになった岡崎を批判するのは筋違いだ。ただ、期待が大きかっただけに、クラブの対応も含めて、失望も感じたということなのだろう。

 マラガを退団し、ウエスカと電撃契約を結んだベテランFWは、チーム最多得点を挙げる活躍でクラブを2部優勝・1部昇格に導いただけに、余計に歯がゆかったのかもしれない。

 その岡崎は念願の1部デビューを果たしたものの、5試合に先発出場してまだ初ゴールを奪えず。今月3日のエルチェ戦では左足のハムストリングを痛めて数週間の離脱を強いられている。

 一方、スペインでのプレーを望んでいる香川はまだ所属先が決定せず、サラゴサの施設でトレーニング場を続けている。ダブル・シンジのここからの巻き返しを日本のファンは待っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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