14歳でサッカー界を震撼させた“神童”アドゥが北欧で現役復帰!「過去にステップを踏み外してきたけど…」

2020年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「次代のペレ」と呼ばれるも…

デビュー当時は、行くところ人だかりができていたほどの人気を誇っていたアドゥ。あれから16年の時が経ち、再び欧州へと挑戦する。 (C) Getty Images

 かつて「次代のペレ」とまで言われながら、フットボールの表舞台から消えていった"神童"が、欧州の舞台へと舞い戻った。

 現地時間10月15日、英紙『Daily Mail』をはじめとする複数メディアは、元アメリカ代表FWのフレディ・アドゥが、今シーズンからスウェーデン3部に昇格したエステルレンFFに加入したと一斉に報じた。

 アドゥのプロキャリアのスタートはまさにセンセーショナルなものだった。2004年に当時14歳ながらメジャーリーグサッカー(MLS)のドラフトで1位指名され、DCユナイテッドに入団。他の競技も含めてアメリカ史上最年少のプロアスリートとなり、デビューシーズンにMLS史上最年少出場記録と最年少得点記録を樹立した。

 世界的な話題を振りまいた早熟の天才だったが、凋落も早かった。アメリカ代表の一員として参戦した2007年のU-20ワールドカップでの活躍が認められ、同年の夏にポルトガルの強豪ベンフィカに入団するも、さしたるインパクトを残せず……。2年目からはフランスやギリシャなど8か国12チームを渡り歩いたが、才能が開花することはなかった。

 2018年に移籍したアメリカ3部のラスベガス・ライツをわずか1年足らずで退団していたアドゥ。米スポーツ専門メディア『ESPN』によれば、翌年からはメリーランド州でU-14世代の指導に当たっていたという。
 

 現在31歳の元アメリカ代表FWにオファーをかけたエステルレンFFは、2015年に創設されたばかりの新興クラブで、現在は『Sagari Sports Management AB』という会社の支援を受け、2部昇格を目指している真っ最中だ。

 一部では話題作りとの見方もある今回の契約だが、アドゥ本人はそうした周囲の雑音を意に介していない。自身のツイッターで次のように発信している。

「僕は過去に多くのステップを踏み外してきた。だけど、再び一歩を踏み出すんだ。またプレーする機会を得られて本当に嬉しい。今なら僕が正しいことをやれると思っているよ。とにかく今は興奮している。最高の準備をするだけだ」

 かつて異彩を放ったそのポテンシャルを、北欧の地で再び発揮できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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