女子プロリーグ「WEリーグ」の“オリジナル11”が決まった経緯は?岡島チェアが説明

2020年10月15日 サッカーダイジェスト編集部

「変則的ではあると承知している」

岡島喜久子チェアがオンラインでの会見で、“オリジナル11”の決まった経緯を説明した。(C)WEリーグ

 10月15日、来年9月から開幕する女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」の参入クラブが発表され、岡島喜久子チェアがオンラインでの会見で経緯を説明した。

 参入が決定したのは以下の11クラブだ。

マイナビ仙台レディース
浦和レッドダイヤモンズレディース
大宮アルディージャ
ちふれASエルフェン埼玉
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
日テレ・東京ヴェルディベレーザ
ノジマステラ神奈川相模原
AC長野パルセイロ・レディース
アルビレックス新潟レディース
INAC神戸レオネッサ
サンフレッチェ広島F.C

 現在なでしこリーグに在籍しているなかで選ばれたのは、マイナビ仙台、浦和L、千葉L、ベレーザ、ノジマステラ、新潟L、INAC、AS埼玉(2部)、長野L(2部)の9クラブ。これに新たにレディースチームを新設した大宮と広島が加わることになった(大宮は現在なでしこリーグ2部に在籍しているFC十文字VENTUSを母体にして女子チームを発足する)。
 
 申請があったのは全部で17クラブ。参入の基準となったのは、リーグ理念への共感と参加への熱い想い(リーグ理念は「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する)と財政面などだ。そのなかで、もっとも重要視されたのが財政面だ。外部の税理士などの力も借り、安定した経営基盤があるかを審査したという。

 岡島チェアは「各17団体にヒヤリングをして、すべてのチームから確実に強い想いを持っているという確信がありました。違ってくるのが財務状況、経営基盤、スタジアムの施設」と言い、複合的に判断。またホームタウンも重視され、参入が決まった11クラブを「すべて基準を満たしていて、魅力のあるクラブである」とした。

 当初は8~10クラブでの開幕が予定されていたが、想定よりも多い11クラブでのスタートとなる。サッカーリーグとしては珍しい奇数チームでの開催。例えば、毎節1チームの試合がないなど、イレギュラーな事情が考えらえるが、岡本チェアは「変則的ではあると承知している」と話す。

「運営面は考慮しました。1チーム休みになるというのが不公平なるというところも考えらえる。ただ完全に休みにしないで、WEリーグの理念を追求するような活動をしていただく日と定めたいと思います。Jリーグを見ても奇数チームでやったリーグ戦もありました。アメリカのプロリーグも9チーム。将来のことも考えて、もちろんチーム数は増やしていく予定ですが、11チームすべて落とすことができない、すべて魅力があると判断しました」

 また岡島チェアは「やはり観客動員がキーだと思っています。社会的に認知をされるには、今までのなでしこリーグと同じ観客数ではまずい。これから平均5000名の観客を動員していき、いっぱいのスタジアムで選手がプレーするのがひとつの理想。さらに言えば、今のなでしこリーグではコアなファンは男性が多い。WEリーグは少女の夢となるように、若いサッカーをやっている女の子が観に来てくれるように。黄色い歓声でいっぱいになることを目指しています」とビジョンを語った。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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