日本代表はオランダ・ユトレヒトでコートジボワール代表と国際親善試合を行ない、１－０で勝利を収めた。

　試合は、両チームのCBの活躍が目立ち０－０で終盤まで推移したものの、後半アディショナルタイムにセットプレーから途中出場の植田直通がヘディングでネットを揺らし勝敗を分けた。

【代表PHOTO】日本１－０コートジボワール｜植田が劇的決勝弾！ペペ、ジェルビーニョら快速攻撃陣を抑え、2020年初勝利！

　試合後にオンライン上で会見に臨んだコートジボワールのパトリス・ボーメル監督は、「非常に良い試合だった。両チーム全員が試合に関与し、接戦となった」と振り返り、「日本は組織立って良いプレーをしていた。おめでとうと言いたいです」と語った。

　試合では、「立ち上がりから悪くなかったし、特に後半は我々のペースで進んでいた。最後あのようなセットプレーから失点してしまったのはフラストレーションがたまる。強い精神力を合宿から高めていたが、本当にがっかりしている」と悔しさを滲ませる。

　４－３－３でスタートしたコートジボワールは、２分に久保建英にオープニングシュートを打たれるなど日本にペースを握られそうになるものの、ボーメル監督もすかさず対応。18番のDFの位置をアンカー気味に上げた。
 

「日本の選手がライン間に入ってきていて、ダブルボランチが下がらざるをえなく上手く攻撃が作れなかった。そのためオディロン・コッスヌ（18番の選手）を前に上げ、アンカーの位置に置いてボールを上手く配球できるように変更しました。特に後半は上手く攻撃を組み立てることができた半面、攻撃的に出過ぎた部分でカウンターを受けたのがいくつかあった。そこは少し気になったところです」と上手く対処できていたという。

「選手は良いプレーをしてくれた。フィジカルも良く、戦術もフォーメーションも良く、非常に良い試合だった」としながらも、戦前から注意してた部分で敗れてしまったという。

「選手にはとにかく集中力を持つようにずっと言っていたのですが、最後セットプレーの部分で集中力を欠いてしまい、失点してしまった。それが試合を台無しにしてしまった。そこは本当に残念に思っています」と改めて悔しさを滲ませた。

　コートジボワールは、来夏に延期された東京五輪へも出場を決めている。日本戦ではその世代の選手も出場していた。

　指揮官は「負けたとはいえ、自信を失うのではなく、下を向くことなく、先に進んで欲しいと思う。非常に若い選手も多く、彼らがこれから活躍してくれることを願っている」と若い世代の台頭にも期待を寄せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部