「ミナミノは際立っている」リバプール地元紙が南野拓実の先発抜擢をプッシュ! フィルミーノを上回るデータとは?

2020年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アンフィールドで大きな進歩を遂げている」

これまで主軸を担ってきたフィルミーノ(左)の代役として、南野(右)が猛プッシュされている。 (C) Getty Images

 地元では、日本の10番への期待値が高まっている。

 現地時間10月12日、熱心にリバプールの情報を発信している地元紙『Liverpool Echo』は、クラブの最前線の序列について特集。そのなかで日本代表FWの南野拓実が、ロベルト・フィルミーノの「代役になれる」と太鼓判を押した。

 今シーズンの南野は、公式戦6試合(先発2試合)で、3得点とまずまずの成績を残しているものの、いまだフィルミーノ、サディオ・マネ、モハメド・サラーの"最強3トップ"の序列には割って入れずにいる。

 一方で今シーズンはフィルミーノが疲労からか本来の調子を取り戻せずにおり、精彩を欠くシーンが散見。それゆえに『Liverpool Echo』も南野のスタメン抜擢を推している。

 以前から南野のスタメン起用をプッシュする同紙は、12日に掲載した特集記事で、「タクミ・ミナミノはアンフィールドで大きな進歩を遂げている」と銘打ち、次のように続けた。

「2-7で敗れたアストン・ビラ戦でフィルミーノは輝けなかった。今シーズンは決めるべきシーンで7回も逃しており、ファンは彼が自動的にスタメンになり続けていることに疑問を感じるようになっている。

 一方で、ミナミノはイングランド・フットボールでひとり立ちしているように見える。彼はまだプレミアリーグでは得点がないかもしれないが、コミュニティシールドでの同点弾に続き、リーグ・カップでも結果を残した」
 
 さらに「ミナミノは限られた時間の中で、フィルミーノと同じぐらいスキルを持っていることを垣間見せてきた。特にクロップが最重要視する前線からの守備という点では際立っている」と日本代表FWを推薦する同紙は、両FWのデータを次のように比較する。

「ミナミノは、入団後から90分平均で24.1回のプレッシングをしている。彼がプレスを行なった時には、5秒以内にポゼッションを取り戻す確率が34.1%もある。プレッシングの成功はチームワークに基づくものだが、フィルミーノの成功率は29.2%とあまり印象的ではない。

 ミナミノは45分間のプレーだけだったアストン・ビラ戦でも、チーム3番目となる15回のプレスを敢行して、7回も成功させた。これはリバプールの中で最も多かった。加入前のデータを入手するのは難しいが、ミナミノはアンフィールドで行なわれたザルツブルク時代のリバプール戦で34回もプレスをしている。つまり彼は、フィルミーノと同じように前から守備ができるのだ。加えて今シーズンはすでにゴールも決めている」

 インターナショナルウイーク終了後のプレミアリーグ再開戦で、リバプールは首位に立つ"隣人"エバートンと対戦する。注目度の高いマージーサイド・ダービーで南野は、フィルミーノの代役としてスタメン起用されるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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