【浦和】「この勝利でチームもノッてくる!」“無得点3連敗”を払拭する汰木康也の気迫のゴール!

2020年10月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

移籍後初ゴールが自身のJ1初ゴールとなった

今季はリーグ戦18試合に出場している汰木。(C)SOCCER DIGEST

[J1リーグ21節]鳥栖0-1浦和/10月10日(土)/駅スタ

 両者が持ち味を発揮したが、決定力を欠き、試合はスコアレスのまま後半まで推移した。大きく動いたのは67分。交代出場の鳥栖FW林大地が、自ら得たPKでキッカーを務めるが、GK西川周作が手先で触り、ポストを叩く。

 ピンチを脱した浦和は攻勢に出るものの1点が遠い。無得点で3連敗中のチームには嫌なムードが漂い始めていた。

 スコアレスでの決着が見え始めた90+3分、汰木康也がそのムードを一変させた。

 マルティノスが右サイドを抜け出すと、カットインして相手のタイミングを外し、左足アウトサイドでグラウンダーのボールをGKとDFの間に通す。これに走り込んだ汰木が身体ごとネットに突き刺さる気迫のシュートでチーム4試合ぶりとなるゴールを奪った。

 試合後にオンライン上で取材に応じた汰木は、「マルちゃん(マルティノス)がサイドをちぎると思い、周りを見たら自分1人しかいなかったんで、信じて突っ込んで行きました。得点できて良かったです」と安堵の様子を見せる。
 
 昨季J2の山形から加入した25歳は浦和移籍後初ゴール。さらに自身J1での初得点となった。

「何試合もチャンスで外しちゃっていて、早く取らなきゃという焦りもありました」と明かす。

 この日のゴールは得意なドリブルやサイドからの崩しで掴んだものではない。懸命なフリーランニングから最後は身体ごとゴールに押し込む泥臭いゴールだった。

「なかなか結果が付いてきませんでしたけど、ひとつこういう試合を勝てたことで、チームもノッてくると思いますし、個人的にも途中からでしたけど、ああいう形でひとつ取れたことは大きかったなと思います。途中からでもチームにどうやって勢いをもたらすか。得点もそうですけど、ああいうランニングも含めて、選択肢を増やせればと思います」と語った。

 しかし、浦和はまだホームでは4連敗中。14日の敵地での柏レイソル戦をはさんで、18日にベガルタ仙台と埼玉スタジアム2002で対戦する。

 汰木のゴールをきっかけに、ホームのファンに勝利を届けられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】柏木からの熱烈な抱擁も!汰木康也が移籍後初ゴールを決めた鳥栖戦のハイライト!

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