過去の自分にかける言葉は…
ヴェンゲルが才能を認め、超逸材として注目を集めたベントナーだったが、周囲の期待とは裏腹に大成することはできなかった。 (C) Getty Images
将来を嘱望されながら、"若気の至り"でキャリアを棒に振ってしまう選手は少なくない。元デンマーク代表FWのニクラス・ベントナーも、そういった選手の一人だろう。
17歳の時に、当時アーセナルを率いていた名将アーセン・ヴェンゲルに才能を認められ、ノースロンドンでプロキャリアをスタートさせたベントナー。その後にユベントスやヴォルフスブルクなどを渡り歩いたが、いずれのクラブでも目立った戦績は残せず……。32歳となった現在は、デンマーク4部のトーンビューFFでひっそりと現役生活を送っている。
かつてはヴェンゲルに「驚異的なストライカーになれる」とも言わせたベントナーだったが、ピッチ外での話題を集める機会が多く、その乱れた私生活によって彼のキャリアは大成を阻まれたと言っても過言ではない。
実際、本人も若かりし頃の自分を悔いている。現地時間10月9日に英紙『Guardian』のインタビューで、「俺は金にまみれたライフスタイルに溺れすぎた」と赤裸々に語っている。
「周りに自慢するための方法として金が必要だった。だからギャンブルにハマった。23歳ぐらいの時だったと思う。最初は面白さや好きな人たちと一緒にいることが楽しかったんだけど、怪我をして、ピッチ上でのしびれるような興奮を得ることができなくなった時に、ギャンブルがアドレナリンをくれたんだ」
17歳の時に、当時アーセナルを率いていた名将アーセン・ヴェンゲルに才能を認められ、ノースロンドンでプロキャリアをスタートさせたベントナー。その後にユベントスやヴォルフスブルクなどを渡り歩いたが、いずれのクラブでも目立った戦績は残せず……。32歳となった現在は、デンマーク4部のトーンビューFFでひっそりと現役生活を送っている。
かつてはヴェンゲルに「驚異的なストライカーになれる」とも言わせたベントナーだったが、ピッチ外での話題を集める機会が多く、その乱れた私生活によって彼のキャリアは大成を阻まれたと言っても過言ではない。
実際、本人も若かりし頃の自分を悔いている。現地時間10月9日に英紙『Guardian』のインタビューで、「俺は金にまみれたライフスタイルに溺れすぎた」と赤裸々に語っている。
「周りに自慢するための方法として金が必要だった。だからギャンブルにハマった。23歳ぐらいの時だったと思う。最初は面白さや好きな人たちと一緒にいることが楽しかったんだけど、怪我をして、ピッチ上でのしびれるような興奮を得ることができなくなった時に、ギャンブルがアドレナリンをくれたんだ」
泥酔して踏み入ったロンドンのカジノでは、「ほんの90分で40万ポンド(約5600万円)が消えて、破産しかけた」というベントナーは、奔放すぎた当時の自分に痛烈なメッセージを送っている。
「賭けのリスクが高ければ高いほど、アドレナリンも高くなって、一か八かの大博打を打つようになった。だけど、もしも過去に戻れるなら、あの時に戻って、何も知らない若造の頭をハンマーでぶん殴ってやりたい。そして当時の俺に『今がチャンスなんだ』と気付かせてやりたい……」
そして、インタビューの最後に「もしも当時の自分が今の自分からアドバイスを得られたら何かが変わると思うか?」と問われた"異端児"は、こう言い残している。
「俺には夢と希望があって、きっと多くのことを成し遂げられたと思う。ただ、もう一度やり直しても俺は墓穴を掘っていたかもしれないな」
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
「賭けのリスクが高ければ高いほど、アドレナリンも高くなって、一か八かの大博打を打つようになった。だけど、もしも過去に戻れるなら、あの時に戻って、何も知らない若造の頭をハンマーでぶん殴ってやりたい。そして当時の俺に『今がチャンスなんだ』と気付かせてやりたい……」
そして、インタビューの最後に「もしも当時の自分が今の自分からアドバイスを得られたら何かが変わると思うか?」と問われた"異端児"は、こう言い残している。
「俺には夢と希望があって、きっと多くのことを成し遂げられたと思う。ただ、もう一度やり直しても俺は墓穴を掘っていたかもしれないな」
構成●サッカーダイジェストWeb編集部