プレミアで異彩を放つ100億円の男とボルトより“速い”韋駄天…森保ジャパンが警戒すべきコートジボワールのキーマンは?

2020年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

100億円でアーセナルに入った点取り屋

ペペ(左)、ジェルビーニョ(右)はいずれも個人技の秀でたアタッカーだ。 (C) Getty Images

 10月9日にオランダのユトレヒトで行なわれたカメルーン代表との強化試合を0-0と引き分けた日本代表。新型コロナウイルスの影響により、約1年ぶりとなる本格的な活動となり、攻撃のコンビネーションには課題を残したものの、オール欧州組となった個々の選手は状態の良さを感じさせた。

 そんなサムライブルーが、13日に対戦するのが、コートジボワールだ。2度のアフリカ制覇の経験を持つ"レ・ゼレファン(象の意)"は、ディディエ・ドログバやヤヤ・トゥーレなどのタレント陣が牽引した"黄金期"から着実に世代交代を図っている。

 日本が何よりも警戒すべきは、イングランドのプレミアリーグでも異彩を放つニコラス・ペペだろう。

 18-19シーズンにリーグ・アンで22ゴール・11アシストと大ブレイクし、昨夏に100億円でアーセナルに入団したレフティー。プレミア1年目は活躍が散発的だった印象が否めないが、推進力のあるドリブルで違いを生み出すなど、確かなポテンシャルを見せた。
 
「フィジカルに問題がある」というエース、ウィルフリード・ザハの離脱を考えれば、このペペが攻撃の起点となる可能性は高い。圧倒的な個人技を有する"ドリブルの達人"にいい状態で仕掛けを許すと、止めるのは容易ではなく、サイドでの、連携したタイトな守備が求められそうだ。

 控えにも警戒すべきタレントがいる。10番を背負うジェルビーニョだ。現在セリエAのパルマでプレーする33歳のアタッカーは、2度のワールドカップ出場経験を誇り、2014年のブラジル大会では、日本戦で逆転ゴールを決めてもいる。

 あの短距離走の元ジャマイカ代表であるウサイン・ボルトよりも速い、時速32キロを叩き出したという逸話を持つ韋駄天は、文字通り一瞬にして試合の流れを変えられるため、スペースを与えたら要注意だ。10月8日に行なわれたベルギー戦(1-1)では出場しなかったため、先発で抜擢される可能性もありそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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