【J1展望】1stステージ2節|川崎-神戸|試行錯誤が続く神戸を相手に川崎がメモリアルゲームを制するか?

2015年03月13日 サッカーダイジェスト編集部

川崎――流動性を維持すれば再び大量得点も。神戸――高橋祥、ブエノの起用で守備を安定させたい。

故障者/川崎=森谷、登里、山越 神戸=三原、山口  出場停止/川崎=なし 神戸=なし

J1リーグ・2節
川崎フロンターレ-ヴィッセル神戸
3月14日(土)/15:00/等々力陸上競技場

【PHOTOギャラリー】等々力新メインスタンド内覧会の模様
 
川崎フロンターレ
リーグ成績(1節終了時):1位 勝点3 1勝0分0敗 3得点・1失点
 
【最新チーム事情】
●2月28日の練習試合で負傷した森谷が、3月10日から歩行など軽いメニューをこなす。
●4バックか3バックか、選手間でも解釈が異なる流動的なシステムを採用の見込み。
●11日、東日本大震災の復興支援活動が行なわれ、選手たちも参加。
●U-22代表に招集された大島が11日のミャンマー戦前に、左ふくらはぎの違和感で出場を回避。
●大島不在に備えて、練習ではボランチで山本、橋本らがプレー。
 
【担当記者の視点】
 横浜との開幕戦で3ゴールと攻撃力を見せつけ、川崎らしいパスワークも冴え渡った。新戦力のエウシーニョが今季のチーム1点目をマークし、最終ラインを束ねた角田も安定したパフォーマンスを披露。攻守ともに収穫十分の一戦だった。
 
 ホームでの神戸戦は、新メインスタンドの初お披露目というメモリアルゲームとなるが、U-22代表で招集された大島のコンディションは不安材料のひとつ。11日のミャンマー戦の前に左ふくらはぎの違和感で出場を回避しており、試合当日まで状態を見守る形になりそう。大島の不在も見据え、風間監督は山本や橋本のボランチ起用も考えているようだ。
 
 開幕戦は3-4-3を採用したが、神戸戦では4バックとなる見込み。もっとも、選手間でシステムの解釈が異なるほど流動的なもので、その流動性を維持できれば神戸を押し込む時間が続きそう。持ち前のパスワークが活きれば、再びゴール量産もありそうだ。
 
【J1展望】1stステージ・2節|全9カードの予想布陣、各チームの最新動向をレポート!
 
ヴィッセル神戸
リーグ成績(1節終了時):13位 勝点0 0勝0分1敗 0得点・1失点
 
【最新チーム事情】
●3日前の練習ではサイドからの攻撃パターンを入念に確認。
●前節途中出場から流れを変えた小川の起用法が鍵に。
●11日にU-22代表戦で得点を決めた岩波が良い流れを持ってチームに合流。
 
【担当記者の視点】
 開幕戦の柏戦でネルシーニョ監督は、キャンプを通して準備してきた4-3-3ではなく4-2-3-1を採用し、それまでサブ組だった増川とブエノを先発させるなど驚きの采配を見せた。ただ、チームからは指揮官の色がなかなか見えて来ず、この先、数試合はシステム、メンバー構成を含めて試行錯誤が続きそうだ。
 
 今節、対戦する川崎は開幕戦で3ゴールを挙げるなど、攻撃陣が好調なだけに守備面でリスクは冒したくない。その意味で初戦、相手FWに翻弄されるなど、低パフォーマンスに終わった増川の位置には、元々レギュラー組だった高橋祥が入る可能性が高い。
 
 一方、本来はCBながらボランチで出場したブエノは、試合後に指揮官の高評価を得るなど安定した出来を見せただけに、今節もチョン・ウヨンとコンビを組むことになりそうだ。あとは柏戦で無得点に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。特に前半だけで交代を命じられた森岡には雪辱を果たす活躍を期待したい。
 
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・1節
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