「最愛の恐竜への非情な宣告だ」英国で衝撃! アーセナルの人気マスコットがコロナ禍のコスト削減で“クビ”に

2020年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブは“再雇用”の可能性を強調も…

1993年の誕生以来、クラブのために尽くしてきたガンナーザウルスも無観客では活躍の場がなく…。 (C) Getty Images

 驚きのニュースが舞い込んできた。

 現地時間10月5日、衛星放送『Sky Sports』をはじめとする複数の英国メディアは、アーセナルの人気マスコット『ガンナーザウルス・レックス』が、新型コロナウイルスの経済ダメージによるコスト削減のために"解雇された"と報じた。

 クラブ公式によれば、1993年の夏にハイバリー(旧本拠地)のノース・バンク(熱心なサポーターが陣取るスタンド)を建て直す際の基礎工事で発見された巨大な卵から産声をあげたというガンナーザウルスは、その愛くるしさで、ファンから愛されていた。

 英紙『The Sun』によれば、いまだ無観客が続いているコロナ禍では活躍の場がなく、アーセナルの上層部はコスト削減の対象にし、苦肉の決断を下したという。

 観客が動員できるようになった際には再雇用される可能性があるというものの、27年間に渡ってアーセナルの為に尽くしてきたガンナーザウルスの解雇は、国内で小さくない話題となっている。英メディア『talkSPORT』は、「最愛のマスコットへの非情なクビ宣告」と驚きを以って伝えている。
 
「移籍市場のデッドラインデーにアーセナル・ファンは悲しい知らせを知ることになった。最愛のマスコットであるガンナーザウルスがコスト削減の犠牲となり、クビになったのだ。

 1993年の誕生以来、クラブカルチャーの発展に欠かせない存在だった恐竜だが、経済の不況には抗えなかった。クラブはいずれ戻ってくることを主張しているものの、ファンは荒廃することだろう」

 さらに往年のレジェンドたちも悲しみに暮れている。元アーセナルのイアン・ライトが、「最悪のニュースだ。君を愛しているよ」とメッセージを発信すれば、元イングランド代表FWのガリー・リネカーは、「とても悲しい。彼は血まみれの恐竜になった」と嘆いた。

 現在、英国では新型コロナウイルスの感染状況が悪化しているとされており、プレミアリーグも観客動員の目途は立っていない。とはいえ、選手の高額サラリーに比べれば、マスコットの"人件費"など痛くも痒くもないはずだが……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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