「ここ以上のクラブはない」遠藤保仁が語るガンバ大阪。移籍の決断と今後の展望は――会見一問一答

2020年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「この場を借りて、すべての人に感謝を伝えたい」

40歳での移籍に「新人の頃のようにワクワクしている」と語る遠藤。(C)GAMBA OSAKA

 ガンバ大阪は10月5日、ジュビロ磐田へ期限付き移籍が決まった遠藤保仁の移籍会見をオンライン上で開催した。

 遠藤は、オファーや移籍を考えた時期については「秘密です」と回答。また、移籍発表後にファンに姿を見せる機会が無かったことについて、「レンタル移籍でセレモニーする人はほとんどいないので、やることはおかしいと思いますけど」と会場を沸かせると、「この場を借りて、すべての人に感謝を伝えたいと思います」とその胸の内を明かした。

 遠藤保仁の会見での一問一答は以下の通り。

――現在の率直な気持ちは?

「20年近くガンバ大阪でお世話になった感謝と、これから新しいチャレンジに挑んでいく楽しみと両方あります」

――移籍決断の理由や後押しとなったものは?

「まずは新しいチャレンジをしたいという想い。試合をたくさん、出場時間を含めて、たくさんゲームに出たいという想いでの移籍だと思います」

――先発出場の機会が減っていることが要因か?

「それは大きな要因というよりはちっちゃな要因ですけど。常に競争があるなかで、自分がなかなか試合に絡めない時もあって、悔しい思いもありました。ガンバ大阪という偉大なクラブで競争もあります。そのなかでチャンスを活かせなかったというのはあります」
 
――誰かに相談したのか?

「社長を含め、強化部の人と何度もミーティングを重ね、もちろん家族とも相談しました。他の選手には迷惑になる可能性もあるので話していない。自分を含め会社の方と判断したというかたちになりますね」

――家族の反応は?

「もちろん家族は寂しい気持ちはあったが、試合に出る姿を見たかったんじゃないですか。家族もガンバには感謝しているし、ジュビロにも新しい挑戦をいただき感謝している」

―40歳での移籍に不安は?

「ないですね。いいチャレンジだと思います」

――今後目標にしていることは

「向こうに行っても試合に出れるという保証はないので、新人のころのような気持ちで、ゼロからのスタートだと思う。新しいチャレンジにわくわくしています」

――ガンバ大阪で得られたものは

「20年近く同じクラブでプレーさせて頂いたというのは、感謝もありますし。いろんな監督、選手と沢山仕事をさせてもらい、自分のためにもなっていますし、いい刺激にもなっています。長い年月でしたけどタイトルもたくさん取れましたし、自分のサッカー人生のほとんどをここで過ごしているので、案外楽しく過ごしています」

――磐田へは、どんな気持ちで?変わらない部分は?

「僕はずっと、プロに入ってから思っているのは、まずはサッカー自体を楽しむということと、20年ぶりの移籍なので、新人の時の気持ちを忘れずにやっていきたいとは思います」

――期限付き移籍後、ガンバに復帰したい気持ちは?

「もちろん、これだけ長くお世話になったクラブですし、ここ以上のクラブはないとは思うので、レンタル移籍という形で一度離れますが、ガンバに戻ってきたいという気持ちは強くあります」
 

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