「平手打ちが必要だ」トッテナムに屈辱的惨敗のユナイテッドにOBのエブラが怒り心頭!「ひとりの選手を責めたくはないが…」

2020年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私は暴力は推奨しないが…」

不甲斐ないユナイテッドに怒り心頭のエブラ。古巣を愛するがゆえの発言だが…。(C)Getty Images

 10月4日に行なわれたプレミアリーグの第4節で、マンチェスター・ユナイテッドはホームにトッテナムを迎え、1-6の大敗を喫した。

 序盤から失点を重ね、28分にアントニー・マルシアルが退場して数的不利に陥ったこともあって守備が崩壊。スパーズ戦としては、58年前に6失点を喫して以来(2-6)となる惨敗となった。

 この敗戦にいち早く嘆きの声を挙げたのが、ユナイテッドOBで元フランス代表DFのパトリス・エブラだ。英スポーツチャンネル『Sky Sports』で試合の解説を務めたレジェンドは、穏やかな口調ながら、古巣への怒りを爆発させている。

「打ちのめされたよ。私はポジティブな人間だ。でも今は、このチームの誰もがプレーする資格がない。今、ユナイテッドファンの痛みを理解できる」

「だから、『Sky』での契約を打ち切りたい。僕はポジティブな人間で、クラブを愛し、情熱的であることを自覚している。でも今は絶対にユナイテッドのことを話したくない。愛するクラブに何が起きてるんだ? 議論もできない。テレビで話すときに何らかのフィルターが必要なのは分かっているが、それはみっともないことだ。今夜は誰も言い訳できない。彼らは、すべてのユナイテッド・ファンを失望させた。あなた方(司会者)は笑うだろうが、本当に今、笑いたくないんだ」
 
 この発言に、司会者は慌ててなだめようとしたが、エブラは断固たる口調でこう続けている。

「ひとりの選手を責めたくはないが、元DFの人間として、今日の守備陣はひどい出来だった。ハリー・マグワイアに聞きたい。『このチームでトロフィーが獲れると思っているのか?』。私は暴力を推奨するわけではないが、今のユナイテッドには平手打ちを必要とする人間がいる。

 ファンに伝えたいことはひとつだ。今すぐ、プレイステーションのゲームでユナイテッドに(リオネル・)メッシと(ジェイドン・)サンチョを買ってくれ」

 エブラはかねてからユナイテッドには効果的な補強が必要だと訴えていた。英公共放送『BBC』などによれば、現地時間10月5日にクローズする移籍市場で、ユナイテッドにはエディンソン・カバーニ、ブラジル代表の左SBアレックス・テレスの獲得が間近だという。

 しかし、かねてからエブラが推していたサンチョは、ドルトムント側が要求する1億1500万ポンド(約157億円)の支払いに応じておらず、ギャップを埋めることは難しいという見方が強い。

 はたしてユナイテッドは、レジェンドOBが「壊滅的」と評した現状を打破することができるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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