「お金が問題なら…」香川真司が契約解除したサラゴサへの“苛立ち”を告白「戦うための準備はしていた」

2020年10月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

現在のやりきれない思いを吐露

まさかのサラゴサ退団を余儀なくされた香川が心中を明かした。 (C) Rafa HUERTA

 志半ばで退団を余儀なくされたサムライ戦士が、"本音"を吐露した。

 現地時間10月2日、香川真司がスペイン2部のレアル・サラゴサと合意の上で契約解除に至ったことが発表された。昨夏に2年契約で加入したため、来年6月末まで契約が残っていたが、「EU圏外選手」の登録枠から漏れ、事実上の構想外になっていた。

 高額年俸の問題もあったとはいえ、サラゴサ残留を希望していた香川は、複雑な心境を打ち明けた。地元紙『el Periodico de Aragon』をはじめとする複数のスペイン・メディアが、現地時間10月3日にオンラインで行なわれた会見での様子を伝えている。

 今回の契約解除について「監督とは2、3回話し合った」という香川は、「こうした形での退団は考えていなかった」と続けた。

「違う形で別れを告げたかったですね。だから悲しい。クラブの決断は受け入れるのも、理解するのも、難しいものでしたね。少し苛立ちも感じますし、いま、自分の言葉で説明するのは難しい」
 
 そうサラゴサへの不満を打ち明けた香川は、こうした状況になったことに対して、失望を隠せなかった。

「周りの人々は僕のシーズンの成績に満足していないかもしれなかったですけど、僕はこの2年目に、自分のレベルを示すモチベーションや意欲があった。だから契約解除になるのは予期していなかったです。サラゴサでプレーするのは特別で、戦うための準備は出来ていました。プレーし続けたかった……」

 さらに「もしも、今回の問題が僕の年俸にあったなら、それについて話し合うこともできたと思います」と語った31歳は、今後の見通しについてもコメントしている。

「契約を解消したのは1日前のことで、現時点で何も明確なことはありません。ただ、昨シーズン終盤は良い感触がありましたし、フィジカルを維持する必要がありますね。もう過去には戻れないので、未来だけを見据えて戦い、メンタルとフィジカルを良い状態に保たなくてはいけないと思います」

 スペイン・メディアでは、新天地候補として、ラ・リーガ2部のログロニェス、ラージョ・バジェカーノ、サバデルといった名前が挙がっている香川。はたして、注目の新天地はどのチームになるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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