FC東京が17年ぶりとなる埼スタでの勝利!永井謙佑のゴールを守り切り、浦和を完封

2020年09月30日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

浦和は関根、FC東京はD・オリヴェイラを出場停止で欠く

今季2点目となる決勝弾を決めた永井。(C)SOCCER DIGEST

 J1リーグは9月30日、ACL参加チームによるリーグ戦の前倒し開催の3試合が行なわれた。埼玉スタジアム2002で行なわれた29節の浦和レッズ対FC東京の一戦は、1-0でアウェーの後者が17年ぶりとなる埼スタでの勝利を収めた。

 浦和は前節、土曜日にホームで横浜FCに0-2と敗戦。中3日でこの試合を迎える。前節からはスタメン6選手を入れ替え、また関根貴大が累積警告で出場停止となっている。

 一方のFC東京は日曜日に敵地でサガン鳥栖に0-3と敗れ、中2日で迎える。先発7人が入れ替わり、出場した三田啓貴がJ1通算200試合出場を達成した。前節出場停止だった森重真人が復帰し、前節警告を受けたディエゴ・オリヴェイラが出場停止となる。

 試合は、ホームの浦和が立ち上がり攻勢を見せる。ボールを持たされるのを見越して、ボランチには柏木陽介を起用。7分には武藤雄樹がペナルティエリア手前からシュートを放つが枠を捉えられない。

 さらに19分、柏木、武藤と繋がりスルーパスに抜け出した興梠慎三が倒れ込みながらシュートを放つが、ゴール右に外れてしまう。

 一方のFC東京もトップ下気味に位置取るレアンドロが自由に動き、18分には敵陣でボールを奪いペナルティエリア内まで侵入する。さらに33分、再びDFのパスミスを突いてボールを収めるとペナルティエリア内右に侵入。角度のないところからシュートを放つがこれはGKに防がれる。

 すると37分、待望の先制点が生まれる。敵陣でのルーズボールにいち早く反応したアルトゥール・シルバが右に展開。中村拓海がグラウンダーのパスを送ると、最後は永井謙佑がシュート。一度はGKに防がれるもののこぼれ球を冷静に蹴り込み1-0とする。永井の今季2得点目となった。
 
 リードを奪ったFC東京はさらにカウンターからチャンスを創出。前半アディショナルタイムにペナルティエリア内でレアンドロがシュートを放つが、GKにセーブされてしまう。

 後半はホームの浦和がボールを握りながら、シュートチャンスを窺う。マルティノス、レオナルド、山中亮輔、杉本健勇と次々と選手を投入するが1点が遠い。

 一方のFC東京は永井に代えて髙萩洋次郎を投入し浦和の攻撃を跳ね返す。終盤の猛攻も凌ぐと、得点を許さず1-0で試合終了のホイッスルを迎えた。

 この結果、FC東京は2003年以来、17年ぶりに埼スタでのリーグ戦勝利。シーズンダブルを達成した。

 中3日で行なわれる次節、浦和はホームで名古屋グランパスを迎え撃ち、FC東京は敵地で湘南と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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