いまだ補強ゼロのバレンシア…指揮官やサポーターの声はフロントに届くのか

2020年09月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

3節を終えて1勝1分け1敗

開幕のレバンテ戦には勝利したバレンシアだが……。(C)Getty Images

 移籍市場のクローズを来月5日に控え、バレンシアはいまだに補強ゼロの状態が続いている。

 開幕のレバンテ戦の前に、ハビ・グラシア監督が補強の必要性を訴え、地元バレンシアのスポーツ紙『スーペルデポルテ』に寄稿するありとあらゆる識者や記者が、まるで示し合わせたかのように、守備的MFとCBのふたつのポジションを補強ポイントに挙げ、その指揮官の主張をサポートしたが、クラブからのリアクションはない。
 
 クラブにお金がないのは確かだ。だからこそ、高給取りのダニエル・パレホとフランシス・コクランをビジャレアルへタダ同然で譲り渡し、超主力のロドリゴとフェラン・トーレスを、リーズ・ユナイテッドとマンチェスター・シティヘそれぞれ売却した。

 ただ、それでも『スーペルデポルテ』紙はファンの気持ちを代弁し、「このままでは序盤のうちにシーズンが終わってしまう」と、危機感を強調している。

 現在候補に挙がっているのは、ハビ・グラシア監督がワトフォードを率いていたときの教え子でもある元フランス代表MFのエティエンヌ・キャプー、ポルトの若手CBジオゴ・レイテ、この夏にモナコからレスターに復帰したMFのアドリエン・シウバらだ。

 レバンテ、セルタ、ウエスカとの3試合を消化して1勝1分け1敗。はたしてバレンシアの首脳部は、期限間近の駆け込み補強で指揮官やファンの要望に応えられるのか。今後の動きに注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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