「残したのは敵DFを攻撃したことのみ」スペインデビューを果たした武藤嘉紀、現地メディアの評価は?

2020年09月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

デビュー戦で与えられた時間は約9分

短い時間ではあったが、スペインデビューを飾った武藤。 (C)Getty Images

 プレミアリーグのニューカッスルから、ラ・リーガのエイバルへ1年の期限付きで加入した武藤嘉紀は、現地時間9月27日に行なわれたアスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーで、1-2とリードされて迎えた試合終了間際の89分から途中出場。スペインデビューを果たした。

 アディショナルタイムを含めて約9分間プレーしたが、あまりに時間が短く期待されたゴールは奪えずに終わっている。

 このデビュー戦を、現地メディアはどう見たのか。スペイン全国紙の『AS』は寸評で「この"弱小"チームで日本人プレーヤーはデビューを飾った。ライバルとの一戦で、キケ・ガルシアとの交代で終盤に出場。だが、数分間で残したのは、敵DFを攻撃したことでファウルを取られたことのみ」と綴った。また現地紙『Estadio Deportivo』は「ようやく新天地での出場を得たが、輝きは見せなかった」と評している。

 また、現地メディア『SportFinding』は、エイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督が武藤について語ったコメントを引用。「彼はスペイン語でコミュニケーションを取ろうとしている」と適応への姿勢を高く評価していたとしながらも、「ムトウはようやくラ・リーガでデビューする機会を得たが、彼の加入は何の役にも立たなかった」と辛らつだ。

 ただ、加入からまだ2週間で、ピッチに立ったのは9分のみ。結果を求めるほうが酷というものだ。30日に行なわれる第4節のエルチェ戦で、出番は与えられるか。今シーズン初勝利をもたらす活躍ができれば、現地メディアも掌を返すことだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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