「疑わしい時はいつだって…」“マドリー贔屓”のジャッジにベティスの面々が憤慨「どうしようもない要素」

2020年09月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

一方のマドリー側は…

レフェリングに対して主審へ不満をぶつけるベティスの面々。 (C) Getty Images

 現地時間9月26日に開催されたラ・リーガ第3節のベティス対レアル・マドリーの一戦は、波乱に満ちた展開となった。

 互いに得点を重ね、2-2で迎えた64分にベティスのブラジル人DFエメルソン・アパレシドが決定機阻止としてVARの判定で一発退場。数的優位となったマドリーが、82分に相手のハンドから獲得したPKで1点を勝ち越して3-2で逃げ切った。

 アウェーチームにとっては幸運とも言える展開だが、ベティス側は一連の判定に対してやりきれない想いを抱いている。試合後のインタビューで「ペナルティーにレッドカード、VAR、それにレアル・マドリーだ。これら全てを相手にするのは難しい」と嘆いたのは、かつてはマドリーも率いたベティスのマヌエル・ペジェグリーニ監督だ。

「審判は正義を告げる責任がある。確かに彼は正しい。だが、私たちはエメルソンのオウンゴールでベンゼマのポジションを見る必要があるね。最終的に決めるのはTVとVARだがね」

 そのチリ人指揮官よりも激しい口調で、ジャッジを非難した選手もいる。ベティスの守護神ホエル・ロブレスは、「審判は正しくなかった」とハッキリと物申している。

「何か疑わしいことが起きた時は、いつだって大きなチームが有利になる。僕はこんな展開を何年も見てきたし、いつだって変わらない話だ。彼ら(審判たち)がマドリーを贔屓しているとは思いたくないが、いつも同じだ」
 
 さらにベティスのアルジェリア代表DFアイサ・マンディも不満をこぼしている。

「僕には言えないことがあるよ。前半のベティスは特によくて、かなり順調だった。後半はマドリーが盛り返したけど、それでも僕らはチャンスを作っていた。勝つことができたと思うけど、彼らとの試合には時々どうしようもない要素がある。とにかく僕らは努力したけど、勝ち切れなかった」

 一方のマドリーはベティス側の"不満"を意に介していない。決勝点となるPKを決めた主将のS・ラモスは、試合後のフラッシュインタビューで次のように語っている。

「僕らは最悪だった前半の最後の30分から盛り返すだけの精神力があった。ジャッジ? 対戦相手は不満を言いたくなるだろうけど、主審は上手くやっていたと思うし、僕らも意図的には何もやっていない」

 苦戦を強いられながらも、今シーズンの初勝利をあげたマドリー。だが、この試合の判定はしばらく物議を醸しそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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