【鹿島】「慌てず、落ち着いて、冷静に」。大差でなくても接戦を勝ち切る勝負強さの理由

2020年09月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「自分たちのスタイルを貫くことを要求」(ザーゴ監督)

確かな手腕でチームを立て直したザーゴ監督。「慌てない、落ち着いてやる、冷静にやること」を選手たちに求めている。(C)KASHIMA ANTLERS

 2-1で勝利した8月26日のFC東京戦から怒涛の7連勝。シーズン当初の低迷が嘘のように、鹿島は順調に勝点を積み上げている。

 7つの白星のうち、3-1で完勝した14節の名古屋戦以外、すべて1点差の勝利。首位を独走する川崎のように圧倒的な強さを見せているわけではないが、接戦を勝ち切る勝負強さが際立っている。

 現状の戦いぶりについて、ザーゴ監督はどう受け止めているのか。

「チームとして常に"サッカーをする"と、その延長線上で勝利につなげなくてはならない。当然、大差で勝てれば理想的ですが、慌てて、自分たちの陣形を崩して、攻撃だけして、失点しては意味がありません」
 
 勝利から逆算して、いかに試合に挑むか。その過程にもこだわる。

「選手たちには、冷静に、自分たちのスタイルを貫くことを要求しています。オーガニゼーションが整っていれば必ずチャンスは作れて、得点場面が生まれ、それを決め切れば勝利を手にできる。慌てない、落ち着いてやる、冷静にやること。それを求めています」

 地に足をつけ、着実な歩みで順位を上げてきた。8連勝がかかる次節の大分戦でも、変わらぬ姿でブレずに戦い抜けるか。「相手があることですが、まずは自分たちがどうするべきか、どうやるべきかを整理しなければならない」(ザーゴ監督)。自分たちに矢印を向け、自分たちのサッカーを表現して、力強く勝利をもぎとりたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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