横浜FCが1点差に詰め寄るも…苦しみながら旗手&田中のゴールで川崎が3-2で勝利

2020年09月23日 本田健介(サッカーダイジェスト)

川崎はリーグ6連勝を達成

先制点を決めた田中(写真中央)。貴重なゴールを奪った。写真:田中研治

[J1第18節]川崎3-2横浜FC/9月23日/等々力

 J1の18節が9月23日に行なわれ、等々力陸上競技場では川崎と横浜FCが対戦した。

 横浜FCでは三浦知良がスタメン出場。53歳6か月18日で、J1での最年長出場記録を大幅に更新した。また中村俊輔、松井大輔らもスターティングメンバーに名を連ねた。

 一方、川崎では13節の清水戦で、左膝の怪我から約10か月ぶりに戦列復帰を果たしていた中村憲剛が今季初先発を掴んだ。

 週末にアウェーで浦和に3-0で勝利した川崎は、システムは変わらずに4-3-3。GKチョン・ソンリョン、最終ラインは右から山根視来、ジェジエウ、山村和也、登里享平、中盤はアンカーに守田英正、インサイドハーフに中村憲剛、田中碧、3トップは右から旗手怜央、レアンドロ・ダミアン、齋藤学の並びとなった。

 一方、横浜FCは4-4-2。GKは六反勇治、4バックは右から瀬古樹、田代真一、小林友希、志知孝明、2ボランチは佐藤謙介、松井大輔、右サイドハーフは中村俊輔、左サイドハーフは松尾佑介、2トップは瀬沼優司、三浦知良が入った。

 序盤は横浜FCが低い位置からのビルドアップでボールをつなぎ、チャンスを窺う。川崎は前線からの積極的なプレスでボールの回収を目指すも、なかなか守備をハメることができなかった。ただ横浜FCもシュートまでは持ち込めず。

 すると22分、ホームの川崎が試合を動かす。左CKを中村憲がインスイングでゴール前に送ると、一度はこぼれるも、エリア内左で松井と競り合いながらキープした田中が、寄せてきた中村俊をいなしながら右足でシュート。強烈な一発がネットに吸い込まれた。

 その後も横浜FCはポゼッションからチャンスを窺い、川崎は時にはカウンターからゴールを狙う。ただ、スコアは動かないまま前半は1-0で折り返した。
 川崎は後半頭から中村憲に代えて三笘薫、L・ダミアンに代えて小林悠を投入。

 すると46分に追加点を決める。横浜FCのGK六反からボランチ佐藤へのパスのズレを見逃さずに守田、小林悠とつないで、旗手がダイレクトでシュートを放ち、チーム2点目を決めた。

 一方、横浜FCも直後に一点を返す。中村俊の左CKを小林友が背中で押し込んだ。その後、55分に三浦は斉藤光毅と交代となった。

 65分には一点を追う横浜FCにビッグチャンス。瀬沼が途中出場のレアンドロ・ドミンゲスのスルーパスに抜け出すも、GKチョン・ソンリョンがファインセーブで封じ、こぼれ球に詰めた斉藤光のシュートも守田がブロックした。

 すると直後に川崎が突き放す。左サイドで小林悠が縦パスを送ると、旗手が上手くDFと入れ替わり、GKとの1対1を制した。

 それでも横浜FCも諦めない。74分にはL・ドミンゲスの左からのパスを中央で受けた佐藤が強烈なミドルを突き差して、再び一点差に詰め寄った。

 その後は一進一退の攻防が続くも3-2で川崎が勝利。首位チームは苦しみながらもリーグ6連勝を飾った。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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