いきなり“デビュー”を飾ったチアゴの出来は? リバプールがチェルシーとのハイレベルな攻防戦を制す!

2020年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

南野に出場機会は?

リバプールでのデビューを飾ったチアゴ(左)はマネとも絶妙なコンビネーションを見せた。 (C) Getty Images

 現地時間9月20日に開催されたプレミアリーグ第2節で、南野拓実の所属するリバプールは、敵地に乗り込んでチェルシーと対戦した。

 2日前にバイエルンから獲得したばかりのチアゴがさっそくベンチ入りさせたリバプールは、ゴメスとマティプが同時に負傷離脱したCBの一角にボランチが主戦場のファビーニョを抜擢。注目の南野は開幕節に続いてベンチスタートとなった。

 試合は序盤からボール保持するホームチームに対して、果敢なプレッシングで応戦するアウェーチームの構図で進行。互いに隙を見せない緊張感のある一進一退の睨み合いが続いた。

 見応え十分のスピーディーな展開のなかで両軍とも決定機を創出する。13分にリバプールのフィルミーノ、16分にカンテが、それぞれ敵エリアでシュートチャンスを得たが、いずれも相手DFのカバーに阻まれてしまう。

 互いに主導権を明け渡さないハイレベルな攻防戦が続いた前半だったが、終了間際にターニングポイントとなるプレーが起きる。アディショナルタイム1分、フリーで飛び出した相手FWマネを背後から抱え込むように止めたチェルシーのCBクリステンセンが、VAR判定の末に一発退場を命じられたのだ。

 結局、前半はスコアレスで終了したものの、数的不利となったブルーズは後半開始と同時にCBのトモリを入れて守勢を選択。一方のレッズはハーフタイム中にヘンダーソンに代えて、初陣となるチアゴを入れ、前半よりも攻勢を強める。
 
 移籍して最初の試合でいきなり出番の回ってきたチアゴは、アンカーで攻守に奔走。とりわけ攻撃面では、少ないタッチ数で的確にボールをさばいて、攻撃のテンポを生み出していった。

 スペイン代表MFの起用効果もあり、ワンサイドゲームを展開したリバプールは、50分にあっさりと均衡を破る。サラーとのワンツーで右サイドを崩したフィルミーノがエリア中央へ絶妙なクロスを供給すると、これをマネがヘディングでねじ込んだ。

 先手を取って勢いに乗ったレッズは3分後に追加点を奪う。相手守護神ケパのパスを敵エリア内でカットしたマネが冷静にフィニッシュしたのだ。

 立て続けに失点したチェルシーは、カウンターから反撃の機会を伺ったが、数的不利の影響から防戦一方となった流れを変えられない。72分にはヴェルナーがPKを獲得するも、ジョルジーニョのキックは相手守護神アリソンのファインセーブに食い止められてしまう。

 ピンチを頼もしい守護神の活躍で凌いだアウェーチームは、最後まで集中力を切らさずにゲームを進行。フィルミーノに代えて南野を投入した85分以降も敵陣でボールを回し続けて、巧みに時間を消化。2-0での逃げ切りに成功した。

 数的優位という状況はあったにせよ、王者らしいパフォーマンスで開幕連勝スタートを切ったリバプール。多くの出場時間を得られなかった南野は、現地時間9月24日のリンカーン戦(リーグカップ3回戦)での起用が濃厚と言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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