「パニックバイだ」元イングランド代表FWがベイルのトッテナム復帰に苦言! 「彼はかつてのような選手じゃない…」

2020年09月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ここ数年まともにプレーしていない31歳だ…」

ここ2年はマドリーでまともにプレーが出来ていなかったベイルだけに、トッテナム復帰も大手を振って歓迎されているわけではないようだ。 (C) Getty Images

 ウェールズの至宝のノースロンドンへの電撃的な帰還が秒読み段階に入っている。2013年9月に当時の史上最高額8600万ポンド(約120億4000万円)でレアル・マドリーに移籍していったガレス・ベイルだ。

 マドリーでは4度のチャンピオンズ・リーグ優勝などに貢献したものの、ここ2年は怪我の影響もあり出場数が減少。昨シーズンはジネディーヌ・ジダン監督の構想から外れ、シーズン終盤は完全に蚊帳の外に置かれていた。

 苦境のウェールズ代表が失地回復をかけて新天地に選んだのが、2007年から6シーズンに渡ってプレーした古巣トッテナムだった。現地時間9月18日には、ダニエル・レビー会長の用意した自家用ジェットでロンドン入りし、クラブの練習場へ直行。その場で1年のレンタル契約を締結したと見られている。

 現地イギリスでの反応は様々だ。ソン・フンミンやハリー・ケインとの強力3トップ結成が期待される一方で、ここ数年の低調なパフォーマンスを不安視する声もある。元イングランド代表FWのガブリエル・アグボンラホールは、英ラジオメディア『talkSPORT』の番組において「スパーズのパニックバイ(焦って買うこと)だと思うね」と辛辣な意見を口にしている。

「彼らが手にするガレス・ベイルは一体どんな状態か分かっているのかな。たしかにスパーズにいた頃の彼は、僕が見てきたなかでも最高の一人だった。でも今は違う。おそらくだけど、開幕戦を落として、モウリーニョが大物を欲したから連れてきたんだ。ダニエル・レビーのオフィスに行って『私には大きな契約、スターが必要なんだ』と言ってね。完全に慌てて買ったようにしか見えない」
 
 かつてアストン・ビラで異彩を放った名手は、ベイルの現状をバッサリと切っている。

「たしかにインパクトのある契約だよ。大金が絡むからね。でも、今のベイルがこれから何をするか計算ができるかい? 僕は少し警戒するよ。彼はかつてのような選手なのかってね。

 プレミアリーグにも良い契約かもしれない。けど、彼はここ数年まともにプレーしていない31歳で、怪我の問題を抱えている。それに週30万ポンド(4200万円)を払うのはリスクが高すぎる。ベイルが『今週は体調が悪いからプレーしたくない』って言ったらどうするんだろうか。誰が責任を負うんだい?」

 さらに「これはスパーズにとっては、ちょっとしたおとぎ話のような契約になるだろうね。多分、彼らは自作のドキュメンタリーのことを意識しているのかもしれない」とも皮肉られたベイル。勝手知ったトッテナムで、周囲の懐疑的な見方を覆せるかーー。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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