激しく攻め合った柏対広島は1-1のドロー! D・ヴィエイラが先制弾、北爪が同点ゴールを決める

2020年09月19日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

終始見応えのある好ゲームだった

柏はオルンガ(黄色)を軸に攻め込むも、広島が荒木(白)を中心に堅守で応戦した。写真:滝川敏之

 J1リーグの柏レイソル対サンフレッチェ広島が9月19日、三協フロンテア柏スタジアムで行なわれ、1-1のドローに終わった。

 立ち上がりはホームの柏が攻勢に出た。ボール奪取から素早い攻撃を仕掛け、3分にオルンガがボレーを、6分には北爪健吾が強烈なシュートを放つ。

 だが、先制に成功したのはアウェーの広島だった。GK林卓人を中心に堅守で柏の攻撃を凌ぐと、9分、浅野雄也とのワンツーで柏好文が左サイドを打開し、クロスを上げる。最後はゴール前でドウグラス・ヴィエイラがヘディングで合わせ、ネットを揺らした。

 その後は、柏が江坂任を起点に攻撃を仕掛ければ、対する広島はハードな守備で応戦し、そのままボール奪取後にコンビネーションから崩しにかかる。しばらく激しい一進一退の攻防が続いた。

 そして前半終了間際にチャンスをモノにしたのが柏だ。最前線でオルンガが縦パスを収めて江坂に落とすと、その隙に北爪が裏のスペースへ抜け出す。ピンポイントの浮き球のスルーパスを受け取った北爪は、正確なトラップからコントロールショットをゴール左に突き刺した。
 後半に入ると、良い流れで前半を終えた柏が勢いそのままに優勢に立つ。54分には左サイドをドリブル突破した呉屋大翔がフィニッシュまで持ち込むも、シュートはギリギリで相手DFにクリアされた。

 広島は依然として柏の猛攻を食らっていたが、キーマンのオルンガと江坂を厳しくマーク。かつゴール前では身体を張ってシュートブロックし、素晴らしい堅守でピンチを凌いだ。すると77分には、途中出場のレアンドロ・ペレイラがゴール前で際どいヘッドを放つ。しかし、これは相手GKのビッグセーブに阻まれた。

 両チームとも互いにアグレッシブに攻め合い、終盤にはともにビッグチャンスがあったがどちらも決め切れず、1-1のドローでタイムアップ。引き分けでも、終始見応えのある好ゲームだった。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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