【J1採点&寸評】名古屋×松本|乱打戦の末に痛み分け

2015年03月07日 今井雄一朗

貴重な同点弾を奪ったノヴァコヴィッチをMOMに選定。

【警告】名古屋=ノヴァコヴィッチ(77分)/松本=後藤(89分)
【MAN OF THE MATCH】ノヴァコヴィッチ(名古屋)

【試合内容】
 序盤は名古屋ペースで進むも、32分に松本がオビナのゴールで先制。さらに1-1の同点で迎えた63分にはCKから池元、76分に喜山が加点し2点差とした。だが、名古屋も意地を見せ、FWにポジション変更した闘莉王が1点を返すと、80分に新加入のノヴァコヴィッチが同点弾を奪う。さらに90分、名古屋にPKのチャンスが訪れたがこれを闘莉王が失敗。J1初対決となった両者の一戦は、乱打戦の末に痛み分けとなった。
 
J PHOTOハイライト】1stステージ・1節
 
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【チーム採点・寸評】

名古屋 5.5
試合への入りは悪くなかったが、守備が安定せず初昇格の松本相手に3失点。逆転の絶好機もありながら勝ち切れず、勝負弱さを露呈した。
 
松本 6
格上相手に一時は2点のリードを奪い健闘を見せる。得意のセットプレーがJ1の舞台でも通じることを証明した。
 
【名古屋|採点・寸評】
GK
1 楢﨑正剛 4.5
2失点目は、相手のトリックプレーもあったとはいえ抑えるべき。3失点でネガティブな印象を残した。
 
DF
2 竹内 彬 5.5
矢野の代役としてフル出場。攻守に平均点の出来で、ゴール前で惜しいチャンスを迎えるなど今後につながるプレーを見せる。
 
3 牟田雄祐 5.5
空中戦では相手の攻撃の起点となったオビナをほぼ完封する。セットプレーでもう少し存在感を出したかった。
 
4 田中マルクス闘莉王 5.5
後半途中からパワープレーで前線へシフト。その甲斐あって、78分に執念の1得点を奪うもPK失敗が悔やまれる。
 
6 本多勇喜 5.5
対人ではほぼ負けなしも、特に後半は攻撃面での貢献度が物足りなかった。クロスの上げ方に工夫が欲しい。
 
MF
20 矢田 旭 5.5
守備に奔走する時間が長く、持ち前の突破やパスワークも数えるほど。シュートの精度を上げたい。
 
8 ダニルソン 6
抜群のフィジカルで相手を圧倒。闘莉王が上がった後はCBを務め、最終ラインを統率した。
 
7 田口泰士 5.5
攻守にファイトした。3点目の起点となるロングフィードは好判断だったが、縦への意識がもっと欲しかった。
 
22 小屋松知哉 6
初の開幕スタメンで抜擢に応える1得点。ゲームメイクに不満が残るも、負傷からの復帰戦としては合格点。
 
11 永井謙佑 5.5
引いて守る相手に自慢の快足を活かすシーンが少なく苦しんだ。シュートへの意欲を高めたい。
 
FW
18 ノヴァコヴィッチ 6.5
勝点1をもたらす同点ゴールはストライカーらしい一撃。プレシーズンの不安を吹き飛ばすプレーを見せた。
 
交代出場
32 川又堅碁 5.5
身体を張ってノヴァコヴィッチの得点を演出。しかし、自分でゴールに向かうプレーがなく、奮起が望まれる。
 
監督
西野 朗 6.0
小屋松の抜擢、闘莉王のパワープレーなど采配は的中した。守備の修正は急務で、手腕が問われる。

次ページJ1初陣で健闘を見せた松本。反町監督の采配も光る。

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