「なにが彼を…」イングランド2部で起こった「主審がボールにキス」が問題視。過去には罰金も…

2020年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

常にボールを消毒することが義務付け

イングランド2部の試合での出来事。(写真はイメージ)(C)Getty Images

 ついにプレミアリーグ(イングランド)とリーガ・エスパニョーラ(スペイン)が開幕を迎え、本格的な新シーズンの到来を告げた欧州サッカー。今朝から各所で試合結果やスーパーゴールの数々に盛り上がりを見せるなか、イングランドで行なわれた試合で、主審の取ったある行動が物議をかもしている。

 問題が起こったのは、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のワトフォード対ミドルズブラの一戦でのこと。主審が選手と一緒にピッチに入場する際、試合で使うボールを手にすると、なんとそのボールにキスをしてしまったのだ。日頃から行なっている儀式なのか分からないが、この時期に今回取った行動はまずかった。現在、新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、選手や関係者にはそういった行為は行わないようにと警告されている。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』でも「主審がボールにキスして議論の余地あり」の見出しで、この行動について以下のように伝えている。

「パンデミックなこの時期に、ボールにキスをすることは、良いアイデアではない。特にカメラを通して数万人、数十万人の目があればなおさらだ。規定では、細菌が蔓延するリスクを減らすために、試合前および試合中は常にボールを消毒することが義務付けられている」
 
 また記事内では、この行為を見たファンから「何が彼をあのジェスチャーに駆り立てたのか」と疑問を投げかける声や、「ボールにキスをすることでピッチ上の安全を確保したかったのではないか」というような皮肉の声を取り上げている。

 そして最後には「数週間前、エクアドルでプレーするアルゼンチン代表MFセルヒオ・ロペスがボールにキスをした。彼は約1200ユーロ(15万円)の罰金を科された」と前例があったことも紹介している。

 この主審にも何らかの罰が下されるのだろうか。2部とはいえ世界中が注目する試合で、感染拡大防止に逆行する行動は取るべきではなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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