「やべっちF.C.に取り上げてもらうことが夢でした」放送終了に選手からも嘆きのメッセージ!「デジっちは…」

2020年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

18年半にも渡り放送され、放送回数は873回

昨年のJリーグアウォーズでは矢部浩之さんが総合司会を務めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 9月末をもっての放送終了が発表されたサッカー専門番組「やべっちF.C.」。これには多くのファンの間で嘆きの声が広がっているが、同時に選手たちからも終了を惜しむ声が寄せられている。

 同番組は2002年の4月7日にスタート。18年半にも渡り放送され、放送回数は873回を数える人気長寿番組だ。試合のハイライトやインタビューほか、オフシーズンには普段見ることのできない選手たちの裏側に迫った企画など、数多くの人気コーナーを抱え、視聴者を楽しませてきた。

 そして同時に、この番組に出ることは選手たちにとって一種の憧れでもあったようだ。一部の選手たちからは、放送終了に際し自身のSNSを通じ次のようなコメントが発表されている。

中村憲剛(川崎フロンターレ)
「プロになった時『やべっちF.C.』に取り上げてもらうことが目標でした。初めて取り上げてもらえた時の興奮は今でも覚えています。フットサルやゴールパフォーマンス等他にもたくさん出演させていただき感謝しかありません。矢部さん、スタッフのみなさん本当にお疲れ様でした‼︎」

小林悠(川崎フロンターレ)
「小さい頃からずっと見ていた番組なので本当に寂しいです。家族でも出演させて頂いた本当に大好きな番組でした。長い間本当にお疲れ様でした。そして本当にありがとうございました。」

槙野智章(浦和レッズ)
「寂しいなぁ…でも感謝しかない!この番組を見てサッカー選手になりたいと思った。この番組に出たいと思って頑張った!この番組のお陰で成長できた!本当にありがとうございました」
 
 選手たちの熱いコメントからは、改めてこの番組が残してきた功績が窺い知れる。また、同番組を語るうえで欠かすことができないのが、Jリーグ公認企画でもある「デジっちが行く」だ。シーズン前のキャンプの様子を選手自身がカメラを回して撮影する大人気企画で、「選手の素顔が分かる」と好評を博していた。

 そのなかにおいて、毎回ユニークな"作品"で楽しませてくれていたのが、川崎フロンターレの登里享平と名古屋グランパスの千葉和彦だ。"登P"の愛称でも親しまれている登里は、毎年同コーナー内でチームメイトの中村のゴールパフォーマンスを発表。これに関しては、いちコーナーの域を超え、もはやJリーグ開幕前の風物詩ともなっていた。対して千葉もダンスや歌を披露し、一度見たら忘れらない圧倒的なインパクトを残してきた。彼ら2人もSNSでメッセージを寄せている。

登里享平(川崎フロンターレ)
「憧れた番組に度々出演させて頂き感謝の気持ちでいっぱいです!デジっちではみんなで楽しく撮影をしながら新加入選手と打ち解けられる貴重な時間でした!フロンターレのチームワークの良さはデジっちのお陰です!矢部さん、スタッフのみなさん、番組に携わった全ての方々18年間お疲れ様でした!」

千葉和彦(名古屋グランパス)
「やべっち見ました!デジっち見ました!この番組を通して、たくさんの方々に温かい言葉をかけていただきました。私自身も番組の企画を通して、本当に成長させていただきました。ゆくゆくは、ちばっちF...ありがとうございました!」

 なお番組MCの矢部浩之さんも「まだ9月いっぱいまで全力でプレーしますので、最後まで何卒よろしくお願いいたします」とメッセージを送っているように、9月27日の最終回まで放送はあと3回残されている。終了のホイッスルが鳴る最後の瞬間まで番組を楽しみたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】やべっちFCの企画内で生まれた中村憲剛ゴールパフォ集はこちら!

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