久保建英の起用法をビジャレアルの「最新序列」から読み解く!ライバルや他のポジションの顔ぶれは?

2020年09月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

基本システムは4-4-1-1か

ビジャレアルの最新序列。赤字が新戦力、青字はレンタルからの復帰。(C)SOCCER DIGEST

 現地時間9月12日、いよいよラ・リーガの新シーズンが幕を開ける。久保建英が加入した注目のビジャレアルは、13日に岡崎慎司を擁する昇格組のウエスカとファーストマッチを戦う。

 久保がスタメンで起用されるのか、どのポジションで出場するのか。この一戦への関心は増すばかりだが、このタイミングでビジャレアルの各ポジションの序列を整理しておこう。

 戦術家のウナイ・エメリ監督は、対戦相手やチームの状況によって、システムを使い分けるが、プレシーズンの5試合を見る限り、2トップの一角がやや下がった4-4-1-1が基本システムとなりそうだ。

 まず、開幕戦の相手となるウエスカにアンドレス・フェルナンデスを放出したGKには、ヘロニモ・ルジを獲得した。昨シーズンはモンペリエにレンタルされていたが、レアル・ソシエダで正守護神を務めた経験もある実力者で、足下の技術の高さに定評がある。シュートセーブに長けたセルヒオ・アセンホとの定位置を争いはハイレベルだ。
 続いてDFライン。右SBはともに経験豊富なルベン・ペーニャとマリオ・ガスパールが、リーグ戦とヨーロッパリーグ(EL)でローテーションされる形になるだろう。CBは、ベテランのラウール・アルビオルと今月にスペイン代表デビューを飾った上昇株のパウ・トーレスのコンビ。バックアッパーが事実上、故障明けのフネス・モリひとりで、さらに左利きのため、右利きのCBのさらなる補強があるかもしれない。

 気がかりなのは、プレシーズンに全治約6か月の大怪我を負ったアルベルト・モレーノの長欠が決まった左SBだ。守備力ならバレンシアから復帰したハウメ・コスタ、攻撃力ならベティスからレンタルバックされたアルフォンソ・ペドラサに分があり、対戦相手によって使い分けられるだろう。

 中盤のセンター2枚は、ともに地元のライバルであるバレンシアから補強したダニエル・パレホとフランシス・コクランのペアがファーストチョイスか。実力・経験とも申し分なく、互いのプレーを熟知している点もアドバンテージだ。

 ただ、エメリ監督がセビージャ時代にも重用した大型MFビセンテ・イボーラも捨て難く、新加入コンビに割って入る可能性は十分にある。マヌ・トリゲロスもテクニックと攻撃センスが光る実力派だ。

【動画】2点に絡む活躍!ソシエダ戦で披露した久保建英の絶妙スルー&パスはこちら

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