清水が抱える守備での集中力欠如…。大敗も指揮官は前半の出来に一定の手応え「内容がスコアに反映されていない」

2020年09月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官は相手の決定力の高さを称賛

4失点の大敗も、途中までの内容には一定の手応えも感じ取ったクラモフスキー監督。写真:徳原隆元

[J1リーグ15節]広島4-1清水/9月9日(水)/エディオンスタジアム広島
 
 清水エスパルスは、連敗が続くなかでこの日も守備が崩壊し大量失点。泥沼の5連敗となった。
 
 サンフレッチェ広島のホームに乗り込んだ清水は、序盤こそしっかりとボールを収め再三好機を創出。さらに守備でも、ヴァウドのゴールライン上での決死のブロックなど、周囲との連携でカバーし合い、途中までは無失点に抑えていた。しかし、31分に先制点を奪われると失速。試合終盤に立て続けに3点を奪われ、終了間際にカルリーニョス・ジュニオの得点で一矢報いたものの1-4の大敗を喫した。
 
 試合後、ピーター・クラモフスキー監督は、「残念な結果だ」と肩を落としながらも、途中までの内容に関しては、一定の評価を示した。
 
「前半で0-1になってしまったのは非常に残念なところです。ただそのなかでも良い守備ができていたと思いますし、チャンスも作れていました。自分たちの内容がスコアに反映されていないと思いますし、試合をコントロールできていた部分もあった」
 
 試合の流れが変わる分岐点となったのは、1失点目だった。ペナルティエリア手前での相手のパス回しに翻弄され、最後は寄せが甘くなった隙をエゼキエウに突かれ、ミドルシュートを決められた。
 
「相手に2度ほどボックスの外から決められてしまった。相手を称えるべきところはしっかりとチャンスを決め切ったところだと思います」
 
 これで今シーズンの黒星は10。そのなかで3失点以上での敗北は6試合で、守備での集中力に課題が残る。指揮官も「90分間安定した戦いをしていかなければいけない」と今後に向けての改善点を挙げた。
 
 現在17位に沈む清水。次節は対照的に4連勝中と好調の鹿島アントラーズをホームに迎える。まずはなんとしてでも連敗をストップし、浮上のきっかけを掴みたいところだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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