クロップが見出した“最適解”で期待膨らむ! 南野拓実のリバプール2年目の「可能性」を最新序列から予想

2020年09月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

2年目は真価を問われるシーズンに

プレシーズンマッチで頻繁に試された4-2-3-1では南野がトップ下に入る。 (C) SOCCER DIGEST

 現地時間9月12日に新シーズンの開幕を迎えるプレミアリーグ。オフシーズンから各クラブが様々な話題を振りまくなか、やはり注目は昨シーズンに30年ぶりのトップリーグ制覇を叶えたリバプールだろう。

 2位のマンチェスター・シティに18ポイント差をつける圧巻の強さで、独走優勝を飾ったレッズ。次なる目標は、3連覇を達成した83-84シーズン以来となるリーグタイトルの防衛だ。

 そんなディフェンディング・チャンピオンだが、ここまで新戦力はオリンピアコスから獲得したギリシャ代表SBのコスタス・ツィミカスのみと、夏の移籍市場では大人しい動きに終始している。

 コロナ禍で強化予算削減を余儀なくされている事情もあり、慎重な姿勢を取っているクラブ上層部が、マーケットが閉じる10月5日までに大規模な投資をすることは考え難い。新シーズンは、既存戦力中心で戦うことになるだろう。

 そんなチーム事情にあって、南野拓実も真価を問われているひとりだ。今年1月にレッドブル・ザルツブルクから加入した日本代表FWは、14試合に出場してゴールもアシストもゼロと、1年目は満足のいく結果を残せなかった。
 

 プレミアリーグへの"適応期間"を経た2年目に求められているのは、攻撃力に厚みをもたらす決定的な役割だ。

 現状では、昨シーズンのプレミアリーグで合わせて46ゴールを叩き出した、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの強力トリデンテの地位を揺るがすまでに至っていない。だが、ユルゲン・クロップ監督がプレシーズンに積極的にテストした4-2-3-1のトップ下では、存在感を強めている。

 先月29日に開催されたコミュニティーシールドのアーセナル戦では、59分から左サイドハーフに入り、移籍後初ゴールをマーク。続く今月4日のブラックプールとのトレーニングマッチではトップ下で先発し、縦関係のCFフィルミーノと鮮やかな連係を見せ、1ゴール・1アシストと周囲の期待に応えてみせた。

次ページ波の激しいオリギや経験の浅いブリュースターよりも…

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