神戸、酒井高徳のJ1・9年ぶりゴールも勝ち越し点奪えずドロー!湘南はリーグ戦7試合ぶり勝利ならず

2020年09月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

湘南は中12日、神戸は中2日での対戦となった

新潟時代以来、J1では9年ぶりとなるゴールを奪った酒井高徳。写真:徳原隆元

 J1リーグは9月5日、各地で第14節の9試合を開催。Shonan BMWスタジアム平塚では、湘南ベルマーレ対ヴィッセル神戸の一戦が行なわれた。

 公式戦8連敗中と苦戦の続く湘南はMF石原広教が6試合ぶりの先発、一方リーグ戦は2試合連続ドローと足踏みの続く神戸はベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンが4試合ぶりに先発復帰したほか、GKには今季3試合目の先発となる前川黛也が入った。復帰の期待された元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタはベンチ外となっている。

 なお、新型コロナウイルスの影響で前節が試合中止になった湘南は中12日、今週水曜日にルヴァンカップ準々決勝を戦った神戸は中2日と、試合間隔が大きく異なるチーム同士の対戦となった。

 前半立ち上がりから主導権を握ったのは神戸。細かくパスを繋ぎリズムを作り出す。そのなかでファーストシュートは11分。ペナルティエリア中央でボールを受けた19歳の小田裕太郎が細かなステップから最後は右足でシュート。ただ惜しくも枠を外れてしまう。

 一方湘南も序盤にビッグチャンス。13分、石原直樹が放ったミドルシュートはGK前川に弾かれるも、こぼれ球に反応した松田天馬が左サイドからクロス、岩崎悠人が上手く足を合わせ、ゴールネットを揺らす。しかしこれはオフサイドの判定となり先制とはならない。

 このあたりからは互いにボールを奪い合う時間が続く。だがともに攻め切ることはできず、チャンスを作り出せない。

 それでも24分、神戸が久々のチャンス。敵陣中央から古橋亨梧が敵の間を縫う絶妙なスルーパス、小田が反応しペナルティエリア左からシュートも枠の上。

 その後は再び、両チームともになかなかチャンスを生み出せない展開。結局前半はそのまま終了と思われたが、45+2分湘南がCKを獲得。キッカー松田のクロスに石原直がニアでそらし、最後は中央フリーで大野和成が合わせるも、ここはゴールライン付近で酒井高徳に間一髪防がれ、ラストワンプレーでゴールとはならない。前半はスコアレスで折り返す。
 
 後半は序盤から神戸ペースとなる。47分にはゴール前から酒井がシュートを放つも、19歳のGK谷晃生が正面でキャッチ。さらに立て続けに今度は古橋。藤本憲明からパスを受け、ペナルティエリア内に持ち込み右足を振り抜くも、シュートはポストをかすめ枠の外へ。

 しかしそんななかで50分、湘南が一瞬の隙をつき先制に成功する。テンポよくパスをつなぎ最後は石原広からのラストパスに大岩一貴がゴール前で反応。ヘディングで合わせホームチームがついにゴールネットを揺らす。

 だが53分、神戸も即座に反撃。酒井がゴール前で古橋からパスを受けると、ペナルティエリア右から絶妙なコントロールシュート。ボールはゴール左隅に吸い込まれ、先制点を奪われてからわずか3分で同点に追いつく。酒井はJ1では9年ぶりのゴールとなった。

 その後は互いに勝ち越しを狙って激しくボールを奪い合う。

 それでも時間の経過とともに、神戸が攻める時間が少しずつ増えていく。70分にはペナルティエリア内から古橋がシュート。枠をとらえるも、ここは途中出場の平松昇がヘッドで決死のクリア。決定機をものにできない。86分には途中から入った小川慶治朗がドリブルを仕掛けゴール前中央でシュートも、至近距離で相手にブロックされてしまう。

 対するホーム湘南も連敗脱出へ向けて積極的にシュートを放つも、神戸の守備陣にブロックされ勝ち越し点は奪えない。

 結果そこからスコアは動かず、互いに悔しい1-1のドロー決着となった。

 次節は9月9日(水)にともにアウェイで湘南が大分トリニータと、神戸が首位・川崎フロンターレとの一戦となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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