【川崎】「リーグ戦とはまた違うんです」6発快勝の口火を切った小林悠のルヴァンカップに懸ける想い

2020年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あの感動をもう一度味わいたい」と昨季優勝を振り返る

この日先制点を含む2得点でチームに勢いをもたらした小林。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァン杯・準々決勝]神戸0-6川崎/9月2日(水)/ノエスタ
 
 前回王者の川崎と昨季の天皇杯チャンピオン神戸の対戦は、1週間前の8月26日に行なわれたリーグ戦では2-2のドロー。先制した川崎が逆転を許し、何とか引き分けに持ち込むという試合だった。
 
 そんな拮抗した展開も考えられたなか、戦前の予想を覆す大差での決着。口火を切ったのはエースの一撃だった。
 
 試合後のフラッシュインタビューに応じた小林悠は「一発勝負という難しい試合でしたけど、前半からしっかりゴールを奪えて、次に進むことができて良かったなと思います」と90分を振り返るとともに、「最初から飛ばして、相手のピンチを誘ってそこからゴールを奪えれば」とゲームプランを明かす。
 
 そして、7分に決めた1点目については、「(大島)僚太が取った時は自分もフリーでしたし、良いパスをくれました」と振り返り、13分の追加点のシーンは、「(齋藤)学が本当に最後まで自分の動きを見てくれていたので、しっかりコースに蹴って決められて良かったなと思います」と語った。
 
 今季好調のチームにあって、なかなか出場機会を得られなかった齋藤学がこの試合では1ゴール・2アシストの大活躍。
 
「学が頑張っていたのをずっと見てきて、出れないなかでも腐らずやっていたので、絶対に決めてやろうと思いました」と小林は喜びも語った。
 
 完勝となった背景には、前線からの効果的なプレス、チーム全体での狙いが浸透している部分も大きいという。「連動した守備が出来ていたと思いますし、みんな頑張っていたと思います」
 
 リーグ戦でも首位を独走中の川崎だが、ルヴァンカップの勝利は格別だという。
 
「去年も優勝して、あの感動をもう一度味わいたいと思ってやっているので、次も勝って決勝に進みたいと思います」
 
 そう語る小林は「トーナメントの優勝の興奮はリーグ戦とはまた違うんです。あの感動をもう一度味わいたい」とこの日の戦前からルヴァンカップ獲得に賭ける想いを語っていた。
 
 6-0と完勝した川崎は、10月7日に行なわれる準決勝で、FC東京とホームの等々力競技場で対戦する。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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