「GKを獲らなきゃ昨季と変わらない」大補強のチェルシーに元イングランド代表の名物解説者が苦言!

2020年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

成績不振に喘いだケパの代わりはいまだ補填せず

ケパのパフォーマンス低下が指摘されるチェルシーだが、いまだGK獲得の動きはない。 (C) Getty Images

 新型コロナウイルスの影響から各クラブが強化予算削減を余儀なくされ、大物の移籍が比較的少ないと見込まれていた今夏の移籍市場で、積極果敢な動きを見せているのが、チェルシーだ。

 補強禁止処分を食らっていた昨夏と、そのペナルティーが解けた今冬も新戦力の獲得を見送ったため、その間に貯め込んだ予算を使って矢継ぎ早に大物を獲得。昨シーズン終了前にハキム・ジイェフ(←アヤックス)とティモ・ヴェルナー(←RBライプツィヒ)を手中に収めると、去る8月にはベン・チルウェル(←レスター)、マラング・サール(←ニース)、チアゴ・シウバ(←パリSG)を加えた。

 さらにレバークーゼンのカイ・ハベルツとも8000万ユーロ(約100億円)+ボーナスで合意に達したとされ、3シーズンぶりのプレミアリーグ制覇に向けて、ライバルを圧倒する大型補強を展開しているのだ。

 だが、そんな補強に苦言を呈す男がいる。元イングランド代表DFで、現在は英衛星放送『Sky Sports』で解説を務めているジェイミー・キャラガーだ。

 歯に衣着せぬ鋭い解説で、お茶の間の人気を博しているご意見番は、移籍市場の主役となっているブルーズに対しても容赦なく突っ込んでいる。

「彼らは4人以上の大きな補強を求めていた。それは今の動きを見てもよくわかる。だけど、なんでいつまでたってもGKを補強しないんだ?」
 
 キャラガーが指摘したのは、チェルシーにとって大きな補強ポイントの一つだ。というのも、昨シーズンにスペイン代表GKケパ・アリサバラガが、クリーンシートの数が前シーズンの「14」から「8」に落ち込むなど、著しくパフォーマンスが低下。終盤戦にはウィリー・カバジェロに定位置を奪われため、一部メディアから不要論が噴出しているのだ。

 ケパに対して、辛口な指摘を繰り返してきた一人でもあるキャラガーには、チェルシーの現状が納得できないようだ。元リバプールのレジェンドは、こうも語っている。

「もしも、このままGKを強化しないのであれば、どの順位で終わるのかという点では、あまり昨シーズンと変わりがないように思うよ」

 一時は、アヤックスの正GKアンドレ・オナナ獲得が囁かれたが、それも下火になった感が否めない。残りの移籍市場で、チェルシーは新守護神を補填するのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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