バルサ以上の混乱ぶり!お家芸のゴタゴタが続くバレンシア、主力大量放出の真の理由

2020年09月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

すでに5人の主力が退団

バレンシアの主力放出は今後もさらに続くのか。(C)Getty Images

 スペインのスポーツメディアでは連日、バルセロナのサイクルの終焉がクローズアップされているが、今夏そのバルサ以上に解体が進行しているのがバレンシアだ。

 契約満了のエセキエル・ガライも含めて、ここまでダニエル・パレホ、フランシス・コクラン(ともにビジャレアルへ)、ロドリゴ(リーズへ)、フェラン・トーレス(マンチェスター・シティへ)と、すでに5人の主力が退団している。
 
 ここまで急ピッチでチームの解体が進められたのは、給与の支払いにも四苦八苦するほどの深刻な財政難に加え、元監督であるマルセリーノ・ガルシア・トラルのカラーが強い選手をフロントが追放したかったからだ。

 ガライやパレホがまさしくそうで、さらにコクランは、昨年9月にマルセリーノ監督が解任された直後にメディカルチームの責任者に就任したペドロ・ロペス・マテウと、怪我の診断を巡って激しい口論をかわしたことも影響したと伝えられている。

 キャプテンで大黒柱だったパレホと、セントラルMFだけでなくCBとしても活躍したコクランのふたりを叩き売りするかのような安価で、隣町のライバルクラブ、ビジャレアルに放出したのはそうした背景があったからでもある。

 現地では経営陣に対する抗議デモも起こっており、このお家芸ともいえるゴタゴタは当分続きそうだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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