T・シウバのパリSG退団の原因はレオナルドSDの言動!? 代理人が語った「屈辱的だった」エピソードとは?

2020年09月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

トゥヘルも本人も契約延長に前向きだったが…

ミラン時代から関係のあるT・シウバ(左)とレオナルド(右)だが、二人の関係に亀裂が入ってしまったようだ。 (C) Getty Images

 去る8月26日、チェルシーは、今夏にパリ・サンジェルマンとの契約満了を迎えていたブラジル代表DFのチアゴ・シウバと1年の契約延長オプションが付帯する1年契約を締結したことを発表した。

 先のチャンピオンズ・リーグ決勝でも衰えを感じさせないプレーを見せるなど、昨シーズンも安定感抜群のパフォーマンスを披露した35歳のベテランCBは、3シーズンぶりのプレミアリーグ制覇を狙うチェルシーにとって、願ってもない即戦力となった。

 だが、当初、本人はパリSGとの契約更新を考えていたという。仏紙『レキップ』によれば、12年からプレーする同クラブに愛着を持っていたT・シウバは、トーマス・トゥヘル監督に残留を打診。それに対して、ドイツ人指揮官も契約延長の意向を示していたという。

 では、なぜT・シウバは"花の都"を去るのか。同紙のインタビューに応じた代理人のパウロ・トニエット氏によれば、「スポーツディレクターを務めるレオナルドが残留を拒んだ」という。

「本来、クラブでは強化部と監督がともに歩む必要がある。だが、パリではそうではなかった。トゥヘルはずっとチアゴをチームに留めておきたがっていたのに、レオナルドはそうしたがらなかった。そして、彼はチーム内でかなりの影響力を持っている。だから、チアゴに望みはなかった」
 
 さらにトニエット代理人は、「屈辱的だった」と怒り交じりにT・シウバが、レオナルドから受けた仕打ちを明かしている。

「契約満了の2か月前に、レオナルドから『君とは契約延長したくない』と言われていた。だけど、彼は先週の火曜日にチアゴへ電話をかけてきて、『もう1年残らないか』と口にしたんだ。すでにチェルシーと合意していたのにだよ?

 その選手に『もういらない』と告げたディレクターが、2か月後に延長を打診してきたとして、それをどう受け入れればいいんだ。当然、彼とは契約延長の話はしなかった。お金や年数の問題じゃない。まったくね。もうチアゴがレオナルドを頼りにしていなかったんだ」

 パリSGの大黒柱が、キャリア初のプレミアリーグ挑戦を決めた理由の一つには、同胞SDの奔放な振る舞いもあったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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