【川崎】「まず思ったのは『何をするんだっけ?』」中村憲剛が復帰戦前の高揚と緊張を告白。「神様が本当にいるのなら…」

2020年08月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サッカー人生の中で3本の指に入るくらい最高の時間」

約10か月ぶりのピッチで、得点を挙げるなど見事なパフォーマンスを見せた中村。 写真:田中研治

 怪我を乗り越え、ついに戦列復帰を果たした川崎フロンターレのMF中村憲剛が、8月30日にインスタグラムを更新。復帰戦前のエピソードや出場の喜び、感謝などをプレー写真とともに綴っている。

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 中村は昨年11月のサンフレッチェ広島戦で66分に負傷交代。診断の結果、左膝前十字靭帯損傷と左膝外側半月板損傷で全治約7か月を言い渡された。それから長きに渡るリハビリ生活を経て、約10か月ぶりに等々力のピッチに帰還。J1リーグ13節・清水エスパルス戦で77分から出場し、さらに得点も決めて自らの復帰戦に花を添えた。

 試合の翌日に自身のインスタを更新した中村は、プレー写真などを数枚投稿。さらに「サッカー人生の中で3本の指に入るくらい最高の時間」と振り返っている。

「サッカーの神様が本当にいるのなら、去年同じ場所で負ったあの怪我は今日のこの素晴らしい時間を味わうための、プレーする幸せを、楽しさをもう一度この年齢で噛み締めるためのものだったのですか?と聞きたくなるくらい、プロ生活18年目になる39歳のサッカー人生の中で3本の指に入るくらいの本当に最高の時間でした」
 
 また前日から試合に臨むまでの自身の気持ちの変化も告白。緊張していたことを明かしている。

「前日にメンバーが発表され、ここ数ヶ月漠然としてた"試合"というものが急にリアリティを持って眼前に迫ってきたような感覚になりました。そこからはシミュレーションに次ぐシミュレーションでした。

 朝起きた時、この10か月とは違う空気が流れていました。久しぶりに味わう"試合の日の朝"の雰囲気でした。今思えば緊張してたのかもしれません。

 ミーティング会場から等々力までのバスの道、等々力に到着してからのロッカーまでの動線、ああこういう感じだったなぁと感慨にふけりながらロッカーに着いてまず思ったのは『何をするんだっけ?』と(苦笑)」

 投稿の最後には、「交代でタッチラインに立った時のみなさんからの拍手は一生忘れません」とサポーターへの感謝を口にし、「改めて等々力は最高でした!!」と喜びを露わにしている。

 長く川崎の象徴としてチームを支えてきた中村。29日のゲームは、本人はもちろんのこと、クラブを愛するすべてのファンにとって記憶に残る一戦となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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