「最初は暗い気持ちになった」広島のブラジル人助っ人が、サッカーの違いと日本の生活を母国サイトで語る!「本田のおかげで…」【現地発】

2020年08月27日 リカルド・セティオン

「いつの日か本田に直接お礼を言いたい」

今季から広島に加入したエゼキエル。打開力に長けたアタッカーだ。(C)SOCCER DIGEST

 今年の1月にサンフレッチェ広島に移籍するも、コロナ禍で大きな影響を受けたブラジル人MFエゼキエウ。日本に来て半年以上が過ぎた彼が、古巣ボタフォゴのファンサイト『フォガオネット』にその心境を語った。

 外国に出たのも初めてなら、独り暮らしも初めて。そんな22歳には最初は戸惑うことばかりだったという。

「日本に来る前には言葉の問題があることは予想していた。しかし異なるのは言葉だけじゃなかった。生活様式、食べ物、人との接し方、すべてが違った」

 なにより彼が驚いたのは世界共通言語だと思っていたサッカーもが違っていたことだという。

「ここのサッカーのスタイルはとてもディフェンシブで、僕の知っているサッカーとは違っていた。もう一度サッカーを学び直さなければいけないという気さえした。3、4か月くらいはこのギャップは永遠に埋められないんじゃないかと暗い気持ちになったりもしたよ」
 
 しかし少しずつ状況は変わっていき、今はずっと落ち着いてプレーできるようになったとエゼキエウは話す。それは城福浩監督の力添えが大きかったという。

「監督はすごく忍耐強く僕とコミュニケーションをとろうとしてくれるので、だんだん意思の疎通もできるようになり、いろいろなことがわかるようになってきた。3人のブラジル人選手、3人の通訳、チームメイトも助けてくれる」

 もう一つ彼がチームに馴染むきっかけとなったのが、現在ボタフォゴでプレーする本田圭佑だという。

「僕がボタフォゴ育ちだと知ると、皆が興味を持っていろいろ僕に聞いてきた。チームはどこにある? 練習場はどんな感じ? どんなチームなのか? その質問にきちんと答えるためにも、ボタフォゴの動画を見返したりしなければいけなかった」

 正直、本田がこれほど人気のある選手だとは思っていなかったという。

「本田がボタフォゴに入ってくれたおかげで、僕は急に人気者になった。いや、選手としての株も上がったかもしれない。なんだお前、本田が入るようなすごいチームでプレーしてたのか!ってね。だからできたらいつの日か本田に会って直接お礼を言いたい。ありがとう!」

【動画】エゼキエルってどんな選手?厳選プレー集はこちら

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