【横浜】“自分の良さ”を再認識した高野遼。左SBの一番手に名乗りを挙げられるか

2020年08月25日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ある意味、割り切ってプレーすることを意識しました」

久々の出場となった清水戦で2アシスト。訪れたチャンスを見事にモノにし、チームの勝利に貢献した。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 チームの今季初勝利となった3節の湘南戦(〇3-2)で、自身の今季初スタメンを飾った高野遼だったが、その後は思うように出場機会を掴めずにいた。

 久々にリーグ戦のピッチに立ったのは、11節の清水戦。定位置の左SBに入ると、自慢のクロスで2アシストをマーク。4-3の勝利に貢献した。さらに続く前節の広島戦では左ウイングで途中出場など、一時期の不振を脱しつつある。

 試合に絡めない時期は「悔しい気持ちがたくさんあった」。それでも、「居残り組の練習で、全力でやることもチームのためになる。落ち込まず、絶対チャンスは来ると思っていた」と気持ちを強く持ち続けた。

 そのチャンスを見事にモノにしたのが、先述の清水戦だ。

「湘南戦では自分の良さをあまり出せなかった。上手く周りを使おうとしたり、とかが多くて。でもそうではなくて、(清水戦では)自分の良さをどんどん出していこうと、ある意味、割り切ってプレーすることを意識しました」

"自分の良さ"によりフォーカスした結果、2アシストという得点に直結するハイパフォーマンスを示すことができた。
 
 良い感触を掴んでいるに違いない。現状、左SBの一番手はティーラトンがその座にいるが、ライバルからレギュラーを奪うためにはなにが必要になってくるか。

「自分の良さを出すこと、それプラス、細かいことを言ったらたくさんありますけど、プレーの安定性だったり、守備のポジショニングだったり、まだまだ詰めていかなければいけないところはあります」

 連戦が続くなかで、自らの価値と存在感を高めるような活躍を期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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