「彼はやってくれました」内田篤人が緊急出場の裏側を激白!さらには「挨拶してください」という珍リクエストも…

2020年08月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

W杯よりCLの方がレベルは高いかな

右ひざの怪我とも戦い抜いた内田が現役生活に幕を下ろす。写真:滝川敏之

 前日に現役ラストマッチを終え、14年間の現役生活に幕を下ろした元日本代表DF内田篤人が24日、オンライン上での引退会見を実施。ファンに向けてのメッセージや、急遽出場となった引退試合での内幕などを語った。

 現役最後の試合となったJ1・12節のガンバ大阪戦。ベンチスタートとなった内田だが、16分にDF広瀬陸斗が負傷し、出番は早々にやってきた。会見ではその際の心境を問われ、「試合前に実は陸斗に『絶対怪我をするな。3-0残り15分で自分のところへ持ってこい』と話はしていたのですが、彼はやってくれました。空気を読んだというか……」と意外な裏側を告白。ただ即座に、「でも、だいぶひどい怪我なんじゃないかなって見た目は思いましたけど…心配です」と続け、チームを引っ張ったキャプテンとして後輩を気遣うことも忘れなかった。

 また、広瀬と交代する際のザーゴ監督とのやり取りにも触れ、「(永木)亮太のチョイスもあったんですけど、監督が僕の隣に座って『今日の試合はもう全部俺が責任持つから。思いっきりプレーしてこい』」とブラジル人指揮官の男気溢れる指示があったことも明かし、そのうえで「まあ僕が途中から入ってまた僕が怪我をして交代枠1枚使うっていうのは絶対避けたかったんで、そこだけは気を遣いました」とも話した。
 
 さらに、話は現役時代に2度出場したワールドカップの話題にも。自身にとってどんな存在だったかと尋ねられると、内田は「4年に1度ですし、国を背負ってプレーするっていうことで、お祭り感の方がちょっと強いかなと思います」と独自の感覚を表現。そしてレベルについては、「チャンピオンズ・リーグ(CL)の方が高いかなとは思います。けど、名誉だったり、責任感というのはやっぱりすごく大きなチャレンジできる大会」と、CL日本人最長出場記録を持つ彼ならではの視点で答えた。

 内田は最後に、ファンやサポーターに向け「本当にありがとうございました。」と感謝の気持ちを伝え、そして「これからはみなさんと同じように、応援する立場になりますので、席隣だったら挨拶してください」と茶目っ気溢れるリクエストで会見を締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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