クラブ史上初のCL決勝に導いたトゥヘルを電撃解任!? パリSGがアッレーグリの招聘に動く

2020年08月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

結果として「敗戦」した指揮官をクビに!?

巧みな采配で、バイエルンを苦しめたトゥヘル。だが、このドイツ人指揮官も今夏にその座を追われるかもしれない。 (C) Getty Images

 クラブの悲願にあと一歩及ばななかったパリ・サンジェルマンは、思い切った決断に至るかもしれない。

 現地時間8月23日にポルトガル・リスボンのスポルト・リスボア・ベンフィカで行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝で、パリSGはバイエルン・ミュンヘンに0-1で惜敗。節目の創設50年目で、初のビッグイヤー獲得は果たせなかった。

 素早いトランジションと切れ味鋭いカウンターで、ドイツ王者と高次元の攻防を繰り広げたパリSG。恐らくそのハイパフォーマンスを卑下する者は少ないだろう。実際、巧みな手腕でチームを決勝へと導いた指揮官のトーマス・トゥヘルも、試合後の会見では選手たちを称えた。

「我々のメンタリティーとゲーム内容については誇りに思えるものだ。もちろん、結果にがっかりはしているけど、それほどダメージのあるものではない。我々に足りなかったのは、先制点だけだ。チャンスは作れていたし、もしも、先に点を取れていたら、こっちが1-0で勝っていたと思う。

 この数週間は、タイトルを獲るためだけに必要なことをやってきた。サッカーは試合結果が大きな役割を担うことは分かっている。だけど、今日の試合は誰かのせいにすることはできない素晴らしいものだった」
 
 だが、そんなドイツ人指揮官をパリSGの上層部は、今夏にも解任するかもしれない。

 試合後、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は、パリSGが、CL制覇という目標を達成できなかったトゥヘルを解雇して、現在フリーとなっているイタリア人監督のマッシミリアーノ・アッレーグリを招聘する動きを本格化していると報じた。

 同紙は、パリSGがユベントスを退任した昨夏からアッレーグリに関心を寄せ続けており、今夏に電撃招聘を断行すると報道。そのうえで、アントニオ・コンテ監督の退任が囁かれているインテルが強力な競争相手になると伝えている。

 パリSGとは21年6月までの契約を結んでいるトゥヘルは、試合後の会見で、「来シーズンもパリ・サンジェルマンを率いるか? そうだね。契約は残っているから、今のところはそのつもりだ」と続投の意志を見せている。

 だが、これまでも結果にこだわり続けてきたナセル・アル・ケライフィ会長をはじめとするパリSG上層部だけに、最終的にビッグイヤーを持ち帰れなかったトゥヘルを電撃解任する可能性は、小さくないかもしれない。

【CL決勝PHOTO】パリSG0-1バイエルン|古巣・パリSGからコマンが決勝ゴール!史上初の全勝でCL制覇!
 
【PHOTO】悲願のCL優勝を決めたバイエルン・ミュンヘン! 歴史に名を刻んだV戦士を一挙に紹介!

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】CL史に残る激闘! バイエルンとパリSGのハイライトはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事