【鹿島】内田篤人の引退で試合後インタビューはみなが号泣!ザーゴ監督&通訳、劇的同点弾の犬飼智也も「成長した姿を見せたい」

2020年08月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

ザーゴ監督は「どれだけ愛されている人か分かった」

アディショナルタイムに劇的な同点弾を決めた犬飼。写真:滝川敏之

[J1リーグ12節]鹿島1-1G大阪/8月23日(日)/カシマスタジアム

 気持ちを前面に出し、立ち上がりから攻勢に出た鹿島アントラーズだったが、開始6分にガンバ大阪の小野瀬康介に得点を許す。その後も攻め続ける展開となったが、元鹿島の昌子源をはじめとする相手守備陣を崩せない。終了目前のアディショナルタイム、荒木遼太郎からのクロスを犬飼智也がヘディングで決めて同点に追いつき、試合は劇的な幕切れとなった。

 試合後のフラッシュインタビューに応えた犬飼は「今日は勝ちたかったんでそれだけです。立ち上がりに失点して自分たちで苦しくしてしまった。そこだと思います」と絞り出すと、涙ながらにこう続ける。

「本当は勝ってお疲れと言いたかったです。本当にいっぱい学んだので、また成長した姿を見せたいと思います」とラストマッチとなった内田篤人への想いがあふれ出す。
 
 ザーゴ監督は、試合をこう振り返った。

「本当は勝ち試合だったのではと思います。チャンスをしっかりと決めていれば。特に前半の失点前のチャンスを決めていればとは思います。先制後は、ガンバが守備に徹したなか、最後に追いつくことができて、臨んだ結果ではなかったですけど、粘り強さは見せられた。良い意味での引き分けになったと思います」

 続けて内田の話に及ぶと、少し目を赤らめるザーゴ監督は、「彼が自分で出した決断なので、我々クラブ関係者はそれを尊重しなければいけない。私は付き合いが短いが、彼がどれだけクラブ、サポーターに愛されている人かは分かった」と語ると、ザーゴ監督の通訳が涙ぐみコメントに詰まる場面も。

「日本のサッカー、アントラーズのためにやり尽くした、その気持ちを我々がくみ取って、彼がこれから歩む人生に、多くの幸せがあることを願っています」と監督、通訳ともに涙ぐむなど、内田がいかに愛されていたのかを窺わせるインタビューとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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