「まだ代替開催は可能」Jリーグが29日の湘南対鳥栖戦の中止を発表。集団感染のサガンは26日からの活動再開を目指す

2020年08月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

24日に再び大規模なPCR検査を実施

会見で試合中止の経緯を説明する原副理事長。※写真は会見中のスクリーンショット

 8月21日、Jリーグは、29日に開催が予定されていたJ1リーグ第13節の湘南ベルマーレ対サガン鳥栖(BMWスタジアム/19時キックオフ)の試合中止を発表した。代替試合を行なう予定で、日程は現在調整中だ。

 この件について、Jリーグはオンライン上でメディアブリーフィングを開催し、中止に至る経緯を説明した。

 Jリーグの原博実副理事長は「プロリーグとして提供できるコンディションではないという判断で、協議の結果、29日の中止を決定しました」と発表している。

 鳥栖は、今月11日に金明輝監督が新型コロナウイルス陽性となったことを公表。その後の検査などでさらに選手やチーム関係者10名の感染が確認され、佐賀県から集団感染の事例に指定された。保健所の指導のもと、チーム関係者全ての隔離が行なわれ、25日までの活動が休止となっている。

 これによって、8月15日の10節・ガンバ大阪戦、同19日の11節・ベガルタ仙台戦、同23日の12節・北海道コンサドーレ札幌戦の3試合の中止が決定していた。
 
 その後鳥栖では独自に、トップチームからアカデミーのスタッフ、家族に至るまで123名を対象にPCR検査を実施。全員の陰性が確認された。26日からの練習再開に向け、24日に再び大規模なPCR検査を行ない、翌日判明する結果や、保健所の指導により活動再開が可能となる。

「陰性の選手も含めて、8月25日まで活動を行なえない状況なので、26日の活動再開後、2日間の練習で関東に遠征し試合するというのは現実的ではない。選手のコンディションやケガのリスクも付きまとう。相手選手のことも考え、プレーヤーズファーストの観点から今回は中止の判断となった」「最低でも1週間程度の準備期間は確保したい」(原副理事長)と考えを示した。

 Jリーグによると現時点ではまだ日程的に「代替開催が可能」だという。また、早ければ鳥栖のホームで開催される9月5日の第14節の横浜FC戦からの試合再開となる見込みだ。

「今後いきなり試合が中止ということにはならないように準備をしていきたい」とJリーグとして全面的にバックアップしていくことを公言した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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