「リヨンはソウルフルだったが…」“神っていた”ノイアーのファインセーブがバイエルンを救う!

2020年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

カウンターから決定機を作り出されるも…

リヨンの迫力満点のカウンターにもさすがの対応を見せたノイアー(左)。 (C) Getty Images

 今シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)で快進撃を続けてきたリヨンの前に立ちはだかったのは、バイエルンの唯一無二の守護神だった。

 現地時間8月19日に開催されたCL準決勝のリヨン戦で、バイエルンの守護神マヌエル・ノイアーは、文字通り神懸っていた。

 この日のリヨンは、ハイリスクハイリターンで浅いラインを敷くバイエルンの裏のスペースを突き、鋭いカウンターから幾度もチャンスを創出。開始早々の4分には、敵陣を駆け抜けたメンフィス・デパイが絶好機を迎えるも、ノイアーが阻む。危機を察知して素早く飛び出し、安易に倒れずにコースを限定させると、シュートは枠の外へと飛んでいった。

 チームが2点を奪った後半も、ノイアーは集中力を失わずにハイパフォーマンスを披露。56分にCKから相手DFマルセロが放った渾身のヘディングシュートをがっちりとキャッチすれば、その2分後にはカウンターから自陣エリア内に侵入され、トコ・エカンビに決定的なシュートを打たれるも、間合いを詰めて右足のすねでストップしてみせた。

 もしも、決められていれば、試合の流れも傾いていただけに、頼れる守護神の圧倒的なパフォーマンスにドイツ・メディアも称賛を惜しまない。専門誌『Kicker』は、マッチレポート内で次のように綴っている。

「ノイアーがチームのミスを救った。リヨンの攻撃はソウルフルだったが、ドイツナンバー1のゴールキーパーの前には無力だった」
 
 当の本人は、試合後もクレバーだった。独衛星放送『Sky』のフラッシュインタビューで、次のように語っている。

「リヨンは準決勝にふさわしい素晴らしい対戦相手だった。とにかく凄かったし、デュエルで勝ちたい集団だった。それは特に中盤で真のデュエルが見られた。2-0としてからのトコ・エカンビとの1対1は少しラッキーだった。でも、とにかくチームを救いたい一心でやってのけたよ

 とにかく3-0は素晴らしい結果だ。今日再び成し遂げたことは特別なものだ。僕たちが全てを捧げなければならいことがわかった。今はパリ・サンジェルマンとの決勝を楽しみにしている。僕たちは長い間戦い、努力してきたので、この決勝で勝ちたいと思っているよ」

 まさに絶好調のノイアー。その牙城を崩すのは、ネイマールやキリアン・エムバペらのタレントを擁するパリSGと言えども容易ではないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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