「メッシを説得するべきかは…」バルサ監督に電撃就任のクーマン、去就問題に揺れる“偉大な10番”に何を想う?

2020年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

一体どんなサッカーを志向するのか?

バルサの監督に就任したクーマンがメッシに対する想いを語った。 (C) Getty Images

 現地時間8月19日、バルセロナは前々日に解任していたキケ・セティエンの後任として、オランダ代表監督を務めていたロナルド・クーマンの就任を発表した。契約は2022年6月30日までの2年となっている。

 1989年からヨハン・クライフの率いた"ドリームチーム"でプレーし、クラブの黄金期を支えたレジェンドの電撃招聘は、先のチャンピオンズ・リーグでバイエルンに2-8という歴史的な大敗を喫し、大規模なチーム改革が求められるバルサにとって、その一歩となる。

 オランダ代表監督の契約を打ち切って古巣に舞い戻ったクーマンは、19日にジョゼップ・マリア・バルトメウ会長と共に会見に臨み、「バルセロナで指揮を執る機会を持つのは簡単な挑戦ではない」と意気込みを語った。

「私は今、契約を結び、バルセロナの監督になった。今からチームを強くするため、仕事に取り組み始めることになる。先日(バイエルン・ミュンヘン戦)のイメージは我々が望んでいるものではない。我々は威厳を取り戻すため、一生懸命、仕事に取り組む必要がある。バルセロナは今も世界最高のクラブだ」
 
 さらに「私はボールを持つことが好きだ。私の考えはボールを支配することであり、最も大事なのは試合に勝つことだ」と強調した57歳のオランダ人指揮官は、退団報道が過熱している大黒柱のリオネル・メッシに対するアプローチに関しても語っている。

「私がメッシに『バルセロナでプレーを継続するように』と説得するべきかどうかは分からない。だが、彼は世界最高の選手であり、自分のチームにいてほしい一方、相手にいてほしくない選手だ。私は監督としてメッシと仕事ができたら大満足だ。

 何よりも彼は試合に勝たせてくれる。もし、彼がいつものパフォーマンスを発揮し、ここに残ることを望んでくれたら私は本当に嬉しい。彼と話す必要があると同時に、さまざまな選手と話すつもりだ。メッシについては、ここでずっとプレーを続けてくれることを願っている」

 メッシとの共闘を切望したクーマン。クラブ上層部に不信感を募らせているとも報じられている偉大なる10番は、レジェンド指揮官の声をいかに受け止めるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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