【FC東京】橋本と室屋の移籍、東の大怪我で夏の補強に動く? 長谷川監督の見解は…

2020年08月17日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「東京というチームに由縁のない選手を入れるのは…」

夏の補強について長谷川監督の見解は? 写真:金子拓哉(サッカーダイジェスト写真部)

 ホームの名古屋戦(8月15日)で5試合ぶりに勝利したFC東京。その前のC大阪戦もスコアレスドローとはいえ組織的によく戦えており、チームは浮上傾向にある。

 しかし、ロシアに旅立った橋本(現ロストフ)、右足骨折の東に続き、室屋もドイツのハノーファーへの移籍でチームを離脱。ACLを含む今後の過密日程を踏まえると、現有戦力で戦い抜けるのか、との疑問が浮かび上がる。

 そこで、オンラインで囲み会見に応じてくれた長谷川監督に、単刀直入に訊いてみた。「夏の補強についてどう考えていますか」と。

「東京というチームに由縁のない選手を入れるのはなかなか難しい状況じゃないかと思っています。ただ、メンバー的にもだいぶ減ってはきていますので、チームに入れてある程度戦える面子がいるのであれば補強というところは考えていきたいです。しかし、そういう面子がいない場合は現有戦力で戦う形になるはずです」
 
 ちなみに、現行の4-3-3システム、戦うメンバーについての手応えについて、長谷川監督は以下のように話している。

「(4-3-3システムは)橋本が軸になるという考えでやったので、再考しなくてはいけないと思ったこともありましたが、再開後はダブルボランチとアンカーの両方をやっていくなかで、アンカーのシステム(4-1-2-3)がだいぶ落ち着いてきた。それは大きな収穫で、とはいえ、(現在アンカーを務める)髙萩に代わる選手は誰なのかという未知数な部分はチームとして考えていかなければいけない。

それ以外のポジションはメンバー的にもチームの幅は出てきたので、薄いところをどう補うか。今後はそこを検討しなければいけない。守備のバランスはだいぶ良くなってきて、シュート数もこの2試合は二桁いっていて、名古屋戦では流れの中からゴールを決めることもできた。チームの成熟を図りつつ、メンバーが多少変わってもやれるか否か、ミーティング等々も含めて短い練習のなかでチームにどこまで落とし込めるかにかかっていると思います」

 昨季はMFの久保、CBのチャン・ヒョンスと主力2人をシーズン途中で失いながらも最後まで覇権を争ったが、果たして今季は? チームの動向に加え、長谷川監督の熟練した采配にも注目したい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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