首位長崎に生まれたエアポケット…痛恨の失点シーンに手倉森監督「今日は学んだのだと思う」

2020年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「出たか出ないかというところで、結局出たと思ったら…」

痛恨の失点によって敵地で敗れた長崎。中2日の千葉戦で巻き返せるか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[J2リーグ]山形1-0長崎/8月16日(日)/NDスタ

 首位のV・ファーレン長崎が一瞬の隙を突かれて失点を許し、敵地で完封負けを喫した。

 後半立ち上がりの49分だった。ホームのモンテディオ山形が攻勢に出ると、左タッチライン際の攻防で長崎の選手たちはボールがラインを割ったと判断。しかし、プレーはそのまま続行され、ボールをつないだ山形は左サイド深い位置から加藤大樹がクロスを供給すると、これに南秀斗が頭で合わせてネットを揺らす。結局、これが勝負を決める1点となった。

 長崎とすれば、まさに"エアポケット"のような一瞬の隙を突かれて喫した悔やまれる失点だろう。試合後、手倉森誠監督はインタビューに応え、「出たか出ないかというところで、結局出たと思ったら、出てなくて。連戦の中でああいう隙のようなポケットができてしまうと、こういう失点の仕方をしてしまう。今日は学んだのだなと思う」と痛恨の失点を振り返り、今後の糧とすることを胸に刻んだ。

 また一方で、攻撃面でも長崎は山形の堅守を崩しきれなかった。指揮官は「攻撃でボールを握っていて、失った後の奪い返しに行くパワーとか、仕掛ける時のリズムチェンジでギアを上げるところは連戦の中で求めるのは酷だが、工夫しなければいけない」と、無失点に終わった攻撃面での停滞を指摘した。

「相手のサポーターの後押しに、我々のギアが上がらなかった」とゲームを総括した手倉森監督。2位に浮上した北九州には勝点1差にまで追い上げられているが、「変わらず首位にいるので、この座を明け渡すことなく進むだけだとチームには話をしている」と冷静に現状を見据える。

「中2日の次のホームで勝つことで今日の負けを取り返せることにつながる」と、19日に行なわれるホームでの千葉戦に照準を合わせた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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