ユーベに続いてマンCも撃破! 3点を奪ったリヨンが痛快な“大物食い”で10年ぶりの4強入り【CL】

2020年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

マンCから見事なアップセット!

コルネが先制点で勢いに乗ったリヨンがユベントスに続いて、再び“大物”を撃破した。 (C) Getty Images

 現地時間8月15日、チャンピオンズ・リーグ準々決勝のマンチェスター・シティ対リヨンが、リスボンのエスタディオ・ジョゼ・アルバラージで行なわれた。

 ラウンド・オブ16でレアル・マドリーとユベントスを打ち破ってきた両雄のマッチアップは、立ち上がりから一進一退の攻防戦が続いた。そのなかで均衡を破ったのは、序盤から引いてからの速攻を狙い続けたリヨンだった。

 24分、自陣からのロングパスに抜け出したエカンビが一気に敵エリア内に侵入。これは相手CBのE・ガルシアに食い止められるも、ルーズボールをコルネがゴール左下隅へ蹴り込んだ。

 ワンチャンスをものにされたシティは、ミラーゲームを想定して3バックを用いるも、全体がコンパクトな陣形と高い守備意識を保った相手に苦戦。35分以降はワンサイドゲームを展開するも、明確な打開策を見いだせないまま、前半を終えた。

 後半もゴール前に人数を割いての分厚いブロックを築いたリヨンの守備を攻めあぐねたシティ。これを見かねたグアルディオラ監督は、56分にマハレズを投入。同時に布陣を4-2-3-1に変更して状況の打破しに行く策も講じる。
 
 交代策で攻勢を強めたシティは69分にようやくリヨンの堅牢をこじ開ける。左サイドへのスルーパスに反応したスターリングが敵エリア内まで持ち込んでマイナス気味のクロスを供給。これをデ・ブルイネがゴール右下隅へ冷静にフィニッシュした。

 これで一気に展開が傾くかと思われた試合だったが、次点を奪ったのは、辛抱強く闘い続けたフランスの雄だった。79分、中盤でパスをカットしてから繋がれたボールを受けたアウアーがスルーパスを供給。これに抜け出したデンベレが相手守護神エデルソンとの1対1を難なく制したのである。

 攻勢に出る相手を逆手にとって、終盤に勝ち越したリヨンは、85分に相手FWのスターリングが同点にする決定機を外した直後にトドメを見舞う。87分、エデルソンが弾いたボールをデンベレが押し込んだのだ。

 途中出場のフランス代表FWの2点で突き放し、3-1で激戦を制したリヨンは、ラウンド・オブ16でのユーベ撃破に続くアップセットに成功した。

 巧みな試合運びで2009-10シーズン以来の4強入りを果たしたリヨン。その準決勝で対戦するのは、奇しくも10年前に敗れたバイエルンだ。今度は雪辱を果たせるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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