「トミヤスが中心を担うべきだ」冨安健洋が「右SB継続を希望」と報じた伊紙、CBでのプレーを提言!

2020年08月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

オファーを断ったのは小さなことではない

イタリア1年目で期待を上回る結果を残した冨安。(C) Getty Images

 冨安健洋は来シーズンも右SBを主戦場とすることを望んでいる――。この報道が事実かは分からない。ただ、本職CBへのコンバートを考えているシニシャ・ミハイロビッチ監督、そしてクラブ首脳陣は、日本代表DFに重責を担う力があると信じているようだ。

 以前から冨安はCB復帰が報じられてきた。ミハイロビッチもセリエA最終節終了後にその考えを口にしている。指揮官はかつて指導した経験がある右SBのロレンツォ・ディ・シルベストリ(トリノ)の獲得を望んでいるが、それも冨安のコンバートが前提となっているようだ。

 ただ、イタリア紙『Corriere dello Sport』は先日、右SBで高く評価された一方、ナポリ戦やパルマ戦での失点を例に、CBとしては不確実な点もあると指摘。さらに、冨安本人も右SBでのプレー継続を希望しており、デ・シルベストリ獲得にも影響すると報じた。

 しかし、ボローニャ首脳陣の考えは変わっていないという。同じ『Corriere dello Sport』紙は8月13日、クラブがキャンプから冨安のコンバートに取り組んでいくと報じた。
 
 同紙は「新シーズンに向けて取り組むべき小さくない問題がある。トミヤスの役割だ。彼は右SBにとどまりたいと望んでいる。スタッフはCBにコンバートしたい」と状況を紹介。そのうえで「2024年までの契約で21歳、今季29試合出場。アイコンになれるだけの数字だ。ダニーロが残留しても、守備のキーマンとなるのはトミヤス」と、いかに重要な存在かを強調している。

「トミヤスは変身から逃れられない」と記した同紙は、高額オファーを断ったことを明かしたボローニャ首脳陣の期待は大きいと伝えている。

「トミヤスには2000万ユーロ(約25億円)のオファーが届いたが、ボローニャは断った。コロナ禍では小さなことじゃない。フロントは、2つの役割で使える選手がいることを分かっている。次は彼が努力し、すべての役割を最善にこなすのを学ぶ番だ」

 冨安はイタリアでの2年目、CBとしてさらに飛躍できるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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